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初心者向け音楽理論

【音楽理論これだけは】③音程を理解して音と音の距離を表そう

2020年9月16日

ギターを弾くサル

 

ソメイP
ソメイP
今回は、歌や楽器の演奏で欠かせない音程おんていについてマスターしよっか。
さくらだくん
さくらだくん
音程って、あの歌の音程のこと?
ソメイP
ソメイP
音程は音と音の距離のことだよ。
歌もそうだけど、出そうと思ってる音からズレている(距離がある)ことを「音程が悪い」って言うでしょ?
スケール(音階)やコード(和音)にもつながる部分だから、じっくり覚えていこう。

 

 

半音と全音

音程の話をする前に、まず先に半音全音の違いを説明しましょう。

 

 

半音とは

そもそも、音は

ド・ド#(レ♭)・レ・レ#(ミ♭)・ミ・ファ・ファ#(ソ♭)・ソ・ソ#(ラ♭)・ラ・ラ#(シ♭)・シ

という12音で成り立っていますが、そのすぐ隣り合う音と音との間隔を半音はんおんといいます。

 

 

全音とは

半音2つ分の間隔のことを全音ぜんおんといいます。

 

上の鍵盤でみるとわかりやすいですね。

 

たとえばドからレは全音、レからミも全音です。

一方でドからド#なら半音、ド#からレも半音です。

半音が2つ分で全音になっています。

 

ピアノの場合、となりの黒鍵までが半音だとひと目でわかりますが、ではミとファの間はどうでしょうか?

ここは白鍵がとなり合っているので、ミの半音上はファ。

ミの全音上はファ#になります。

 

ちなみに、ミ・ファと同様にシ・ドの間隔も半音です。

 

ポイント

ピアノの白鍵「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」だけの並び方をみると、全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音という順になっています。

 

ソメイP
ソメイP
このポイントは、スケール(音階)を覚えるときにまた登場するよ。

 

 

 

音程・度数

音と音の距離のことを音程おんていといいます。

数字のうしろに長さなら「cm」、重さなら「kg」などの単位が付くのと同じように、音程はという単位で表されます。

それでは、音程と度数についてくわしくみていきましょう。

 

 

音程とは

下の図を見てもわかるように、たとえばドとレは同じ高さの音ではないですよね?

ファとラだって違う音だし、下のドと上のドだって高さが違っています。

 

それぞれの音が、どのくらい高さが違うかを表すのが「音程」です。

 

 

度数とは

先ほども言いましたが、音程は「度」という単位で表します。

ただし「0」から数え始めるのではなく、スタートが「1度」になることに注意しましょう。

つまり↑↑↑これは1度で、↓↓↓こっちは8度ですね。

 

なお、度数は楽譜の五線紙を基準に数えます。

そのため、弾いたときに同じ音だからといって度数が同じとは限らないのがクセ者。

 

この楽譜↑↑↑の左と右も弾いたときは同じ音ですが、度数でいうと左が3度(ソ ラ シ♯)・右が4度(ソ ラ シ ド)の音程ということになるのです。

ムムムッ!

 

 

上に行くか下に行くか?!

度数は基準となる音からの距離を数えます。

ややこしいのが、基準となる音より低い音との度数と基準となる音より高い音との度数が、同じじゃないところ。

 

たとえば、ラからレの度数は

「ラ ソ ファ ミ レ」と数えて5度だということはわかりますよね。

 

ところがこれが、同じ「ラからレまで」と言っても上のレまでの場合は

「ラ シ ド レ」と数えるので4度になるのです。

 

さくらだくん
さくらだくん
ドからソまでが5度、ファからラなら3度。
ほら、おいらもう度数は数えられるよ。
ソメイP
ソメイP
おっと、音程の勉強はここまでで終わらないんだ。
いままでの話は、曲でいうとイントロとかAメロ部分。
ここからが今日のサビだよ。

 

 

 

音程のもっと正確な数え方

1度2度3度…音程は度数で数えることがわかりましたね?

しかし本来は、音程の性質に合わせて「短3度」とか「完全5度」というふうに、数字の前に「長」「短」「完全」「増」「減」を付けて表します。

長さ

Photo by Deon Black on Unsplash

 

 

ひとくちに「3度」と言っても…

ではここで問題。ジャカジャンッ!

↓↓↓この音程はなん度でしょーーか?【Q1】

 

正解はそう、「3度」ですね。

ここまでは楽勝でしょう?

 

では、↓↓↓この場合はどうでしょう?【Q2】

 

ファイナルアンサー?(古いw)

正解は…こちらも「3度」

 

ただし!お気づきでしょうか?

実際の弾いたときの音は、先ほどの3度の音とは違いますよね。

こうした違いを言いたいときに、度数の数字の前に「長」「短」「完全」「増」「減」を付けて呼ぶのです。

 

 

長・短

ちょうたんで表すのは、「2度・3度・6度・7度」だけ。

たとえば、つい先ほど問題にした3度の楽譜の場合でいうと【Q1】が長3度で【Q2】が短3度ですね。

ちなみに、冒頭で説明した半音と全音も半音=短2度全音=長2度と言い換えることができます。

 

 

完全

長・短に対して、完全かんぜんを付けるのは「1度・4度・5度・8度」だけ。

「完全2度」とか「完全3度」などは存在しません。

下の例↓↓↓でいうと、左が完全1度で右が完全8度になります。

 

ちなみに完全1度、つまり同じ音のことは「ユニゾン」と呼ぶのが一般的。

完全8度もふつうは「オクターブ」と呼びますね。

 

 

増・減

基準となる音の半音上をぞう、半音下をげんで表します。

「完全」や「長・短」とちがって、「増・減」は1~8度のすべてに使いますが、使用頻度的にも最初は「増5度」だけ覚えておけば十分です。

 

たとえばドを基準にした場合、ソ#が「増5度」の音程ということになります。

 

 

 

まとめてみた

ここまで説明してきたことを、わかりやすいように表にしてみました。

「増・減」のところで説明したように、正確にいうとここに載せた以外にもありますが、よく使われるものだけ覚えておけばあとは応用です。

 

日本語 英語 略記号 構成
完全1度 Perfect Unison P1 基準音
長2度 Major 2nd M2 全音1つ
短2度 Minor 2nd m2 半音1つ
長3度 Major 3rd M3 全音2つ
短3度 Minor 3rd m3 全音1つ+半音1つ
完全4度 Perfect 4th P4 全音2つ+半音1つ
完全5度 Perfect 5th P5 全音3つ+半音1つ
減5度 Diminished 5th d5 全音3つ
長6度 Major 6th M6 全音4つ+半音1つ
短6度 Minor 6th m6 全音4つ
長7度 Major 7th M7 全音5つ+半音1つ
短7度 Minor 7th m7 全音5つ
完全8度 Perfect Octave P8 全音6つ

 

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