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ボーカリストにお役立ち

口の開け方で歌は変わる!だけど大きく開けるのは間違い⁈

2021年4月30日

wolf

 

さくらだくん
あぐ…んぐ…。
ソメイP
何してるのさくらだくん?
さくらだくん
"歌う時は口をひらけ"っていうから大きく開けようとしてるんだけど、なんだか歌いづらくて。
ソメイP
たしかに正しい発声をするには口の開け方は大切だよ。
だけど、大きく開ければいいってもんでもないんだ。

 

 

 

なぜ口の開け方が歌にとって大切なのか?

このサイトを訪れた皆さんの中にも、むかし音楽の先生から「はい!口を大きくひらいて~!」とハイテンションに教わった人がいるのではないでしょうか?

現在ボイトレに通っているボーカリストの皆さんも、トレーナーに毎回のように言われているかもしれません。

でも、そもそもなぜ口をひらくことが歌う時には重視されるのでしょうか?

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Jaesung AnによるPixabayからの画像

 

 

【結論】大きく開けりゃあいいってもんじゃない

結論から言うと、歌うからといってただ口を大きく開けることが正しい発声方法ではありません。

もちろん歌うからには口をひらきますが、必要以上に大きく開けようとしないでください。

 

口を大きく開けようとすると、下あごに力が入ります。

するとくちびるしたのどなど、口から首にかけてすべての部分にも余分な力が入って、発声しづらくなるのです。

小学校で習った「指がたてに3本入るように」ではなく、たてのスペースとしては「指2本」くらいまでと覚えてください。

 

 

口の開け方であなたの歌が変わる

ではなぜ、音楽の授業やボイストレーニングでは、口を大きく開けるように指導されるのでしょうか?

それは、そもそも皆さんが歌う時の口の開け方を意識できていないから。

 

プロのボーカリストでもない限り、ふつうの人が急に歌おうとすると口の開け方が小さくなりがち。

だから先生たちは、まずは口を大きく開けるようにと教えます。

にしても指3本は極端きょくたんだけどw

 

大きく広げたいのは口先ではなく、口の中。

歌う時に正しい口の開き方ができるようになると、さまざまなメリットがあります。

  • 声が響くようになり音の「け」が良くなる
  • 声の印象が良くなる
  • 音色(トーン)による表現力が上がる
  • 発声(特に高音)が楽になる
  • 声量が上がる
  • 呼吸が安定する

 

 

響きの良い発声は良い口の開け方から

例えば、プロのオペラ歌手のように歌声がよく響く人は、体の中の共鳴腔きょうめいくうと呼ばれる空間を響かせるのがとても上手です。

共鳴腔きょうめいくうは何か所かありますが、口の奥にある共鳴腔きょうめいくうせまいと細い声こもった声になってしまいます。

つまり、声を響かせるためにはこの口の奥の空間を広くすればいいわけですが、これをせばめているのが

余計な力が入った舌は上がったり後ろに引っ込んだり、空気の通り道をふさいで声の響きを邪魔します。

 

じゃあどうすれば、舌が邪魔にならないのでしょうか?

口を大きく開けたからといって、舌の位置は変わりません。

舌や下あごに余計な力を入れずに共鳴腔きょうめいくうを響かせる、というのがポイントなのです。

 

このあたりの詳しい話は、共鳴腔きょうめいくうについて解説したページを読んでみてください。

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口の開け方で歌の表情を変えよう

歌う時の口の開け方によって声のトーンや響きは変わる、つまり歌詞のニュアンスの伝わり方にも影響します。

歌が上手な人や話に説得力のある人は、意識している・していないに関わらず、口の開き方を変えることで言葉を伝えやすくしているのです。

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photosforyouによるPixabayからの画像

 

 

歌う時の口の開け方とその種類

ひとことで口の開き方といっても、その形は大きく3タイプに分かれます。

 

たて

口をたてにひらくと口の中に空間ができて、声のトーン(音色)に響きと深みがでます。

一方でこもったようにも聞こえるので、少し暗い印象を与える声です。

 

よこ

口を横にひらいた時には口の中に空間があまりできないので、あまり響く声になりません。

特に女性の場合は、キンキンして聞こえるかもしれません。

しかし印象としては明るめのトーンで、感情を爆発させるような曲調にもピッタリです。

 

まる

丸くひらくというのは、口を縦にも横にも程よく開けた状態のこと。

声のトーンとしても、口を縦にひらいた時と横にひらいた時のちょうど中間で、バランスの良い響きといえます。

 

 

使い分けできるのがベスト

明るいアップテンポの曲なら明るい声、切ないバラードならしっとりなど、声が歌詞や曲調に合っていることが大切です。

また歌に限らず、日常生活でも同じことが言えます。

例えば、大切な話を人に説明するには落ち着いたトーンが良いし、営業先への挨拶あいさつなら元気な声が良いでしょう。

その時々に合わせた声が出せるよう、口のひらき方を使い分けられるのが理想的です。

 

 

 

母音の発音と口の開き方

曲に合わせて口のひらき方を変えられるようになるには、まず安定して正しい発音ができることが大前提です。

また、歌声を美しく響かせるためには、話すときよりも口を大きくひらく必要があります。

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Rob SlavenによるPixabayからの画像

 

 

母音の発音

日本語には「あいうえお」の母音がありますが、これは発声をする時の口の形の基本です。

それぞれ正しい口の形で発音できるよう練習しましょう。

ここでは、5つ続けて声に出す時に口がスムーズに動かせるよう「あえいおう」の順でご案内します。

 

あ(a)


まずたてに指が2本入るくらいに口をひらき、口角をちょっとだけ笑った感じで横に少し広げで発音します。

下あごに力が入らないように気を付けましょう。

 

え(e)


「あ」の口をもう少し横に広げたのが「え」の口の形です。

「あ」の時より上下が少しせまくなりますが、口の中は広く使いましょう。

 

い(i)


「え」からさらに口を横に広げます。

ほほを上げて、口が平べったくならないようにするのがポイントです。

 

お(o)


口をとがらせて発音しますが、「う」より口の形はやや大きくなります。

5つある母音の中で、「お」が最も口の奥で響くことを感じてください。

 

う(u)


「お」の口をさらにたてにすぼめます。

だけど、口を閉じすぎると声が出づらくなるので、指1本入るくらいには広げましょう。

 

 

口の中をひらく

前述したように、歌う時に大きく広げたいのは口の入り口ではなく口の中です。

共鳴腔きょうめいくうを広くするために、まずは共鳴空の位置を確認しましょう。

 

あくびをしたとき、口の奥の上の方が持ち上がるのがわかりますか?

ここは軟口蓋なんこうがいといって、軟口蓋なんこうがいの周辺は共鳴腔きょうめいくうのひとつです。

この部分が動くようになったら、発声が楽になります。

あくびをする(またはしたフリをする)と、感覚的に口の奥が広がる感じがつかめるはず。

 

また、下あごに力が入ると口の中で声が響かなくなってしまうので、高音などで口を大きく開けたい時は口角こうかくほほを上げるようにしましょう。

あごを下げるよりも、上の歯を見せるように口角こうかくを上げるのがポイント。

くちびるはしを耳に近づけるようなイメージです。

うまくできない人は、両手でほほを持ち上げてみると感覚がつかみやすくなります。

 

 

さくらだくん
そっかぁ…歌う時は口を大きくひらくほどいいんだと思ってたよ。
ソメイP
口の開け方ひとつで声が響くようになるだけでなく、聴く人に歌詞のストーリーを伝えやすくなるから、これからはぜひ意識して歌ってみて。
全身をリラックスさせることも忘れずにね!

 

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