次は何を勉強すればいい?おいら早く楽譜が読めるようなりたいんだ。
ト音記号とかシャープとか。小学校でも習ったでしょ?
ト音記号とヘ音記号
まずは楽譜のいちばん左に書いてある記号から。
いったん覚えてしまえば簡単なので、食わず嫌いせずに覚えましょうね。
ト音記号
楽譜の左隅にあるグルグル巻きの記号、これが「ト音記号」です。
スタイリッシュにデフォルメしたブタのしっぽみたいですよね?って見えませんかそうですか。。
英語に訳すと「G Clef(ジークレフ)」。
…あれ?「ト」とか「G」って、前回『音楽理論これだけは①音名と階名を覚えよう!』で勉強しませんでしたか?
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【音楽理論これだけは】①音名と階名を覚えよう!
音楽理論の最初の一歩として、まずは音の呼び方を覚えましょう。「音名」と「階名」、またその違いやまつわる知識についてお伝えします。
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そうです、どちらも「ソ」の音のこと。
つまり、ト音記号は5線譜のどこが「ソ」なのかを教えてくれる記号なのです。
ト音記号の書き順は内側から外側にグルっと書くのですが、真ん中のそのスタートの丸で囲まれる下から二番目の線が「ソ」の位置になります。
ヘ音記号
こうなると「ヘ音記号」の意味も、もうお分かりですよね?
英語に訳すと「F Clef(エフクレフ)」。
つまり、ヘ音記号が示しているのは「ファ」の音の高さ。
ヘ音記号を書き始めるときに丸で囲むのは上から2本目の線なので、ここが「ファ」の位置ということになります。
ついでに、ト音記号と違ってヘ音記号には右に「:」点々がありますよね。
これが挟んでいるのも「ファ」の音です。
ただし、ヘ音記号の「ファ」は低音域を表します。
そのため、ピアノの楽譜は右手パートがト音記号・左手パートがヘ音記号で書かれているのが基本です。
つまり、ここに書いたヘ音記号の最後の音(高い方のド)は、前述のト音記号の最初の音(低い方のド)と同じ音になります。
シャープとフラット
次に、半音上げたり半音下げたりするための記号です。
こちらも難しくないので、まずは最後まで読んでみてください。
♯シャープ
音符のすぐ左に「♯シャープ」が付いていたら、その音を半音上げるという合図。
半音というのは、ピアノでいうと白鍵とすぐ隣の黒鍵との音の違いのこと、ギターでいうと1フレットの音の違いのことです。
たとえば、「ドのシャープ(C♯)」はここ
「ファのシャープ(F♯)」ならここ
を差します。
これらのように白鍵と黒鍵の違いなら分かりやすいですが、黒鍵を挟まずに白鍵が連続するミ(E)とファ(F)やシ(B)とド(C)の間の場合は、どうなるのでしょうか?
答えは簡単。
「ミのシャープ(E♯)=ファ(F)」
「シのシャープ(B♯)=ド(C)」
黒鍵がなくても半音上がれば良いのです。
♭フラット
音符のすぐ左に「♭フラット」が付いていたら、その音を半音下げるという合図。
たとえば「レのフラット(D♭)」はここ
「ソのフラット(G♭)」ならここ
です。
あれ?ここの位置、今さっき見たような…デジャヴ?
そう思ったアナタは大正解!!
「ドのシャープ(C♯)」と「レのフラット(D♭)」は同じ音
「ファのシャープ(F♯)」と「ソのフラット(G♭)」は同じ音
のことを言っています。
また、白鍵が隣り合うところもシャープの場合と同じ要領。
「ファのフラット(F♭)=ミ(E)」
「ドのフラット(C♭)=シ(B)」
となります。
♯と♭の有効期限と解除
音符のすぐ左隣に付けられた♯や♭は、臨時記号と呼ばれるその時だけの合図。
いったん付けられた臨時記号は、その小節が終わるまで有効です。
臨時記号はその小節が終わるまで有効
たとえば上の楽譜の場合、4つ目の音符に♯が付いているので、5つ目以降の音符は何も記号がなくても♯を付けて演奏します。
つまり、4つ目の音以降はすべてソのシャープ(G♯)になるのです。
♮ナチュラル
では、この場合はどうなるでしょうか?
6つ目の音に何かついていますね?
これは「♮ナチュラル」といって、それまでの記号を打ち消す役割を果たします。
4つ目の音符に付けられた♯はここで取り消しとなり、ふつうのソ(G)に戻ります。
小節内で有効だった♭も、♮が書かれたらそこから打ち消されて元の音に戻ります。
記号についてはここまで。
次回は「音程」について知っていきましょう↓↓↓
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【音楽理論これだけは】③音程を理解して音と音の距離を表そう
音と音の距離を意味する「音程」。理論を抜きにしても、歌や楽器を演奏するうえで意識しない人はいないでしょう。スケールやコードの基礎にもなるので、じっくり理解しましょう。
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