けど、次の日に別の人には「感性が鈍るから音楽理論なんて必要ねーよ」って聞いて。
いったいどっちが本当?
必要か必要じゃないかはもちろんさくらだくんが選ぶといいよ。
でも食わず嫌いをしても得はないから、ちょっとだけ話を聞いてね。
音楽理論を学んでもあなたの感性は鈍らない
結論から言うと、音楽理論を学んだからという理由であなたの感性が鈍るようなことはありません。
音楽理論を学ぶメリットや、この結論に対する理由を説明します。
音楽理論を学ぶメリット
共演者との話が早い
音楽を仕事にしようとする人はもちろんアマチュアでも、ベテランミュージシャンと一緒に演奏するなら、音楽理論がわかっている方が圧倒的に便利。
特に、楽譜はみんなで共有するルールを可視化したものなので、読めたり書けたりすると本番中のミスを防ぐことができます。
また、かつての管理人のようにボーカリストには音楽理論や楽器に疎い人が多く、そのために現場でベテランミュージシャンにバカにされることが少なくありません。
しかし、ある程度の音楽理論を知っておけば嫌な思いをすることが大幅に少なくなります。
シンプルに学ぶのが楽しい
これから音楽理論を勉強しようという人の中で、音楽自体が嫌いという人はいないでしょう。
付き合いや成り行きで、という人でもまったく興味がなければ音楽の道に足を踏み入れることはまずありません。
そんな音楽好きの人間にとって音楽理論を学ぶことは、楽しみに直結しています。
いままでぼんやりとしていたことがどんどんクリアになるでしょう。
そして、好きなアーティストのすごさを実感してますますファンになったり、周囲の音楽好きとの繋がりがより強くなったり、音楽の道にどんどんのめりこんで行くはず。
自作の曲も自信をもってお届け
音楽には客観性が大切です。
音楽理論を知っていると自分の曲の良し悪しを判断する客観的な物差しにもなるため安心感が得られます。
さらには、意図的に「エモさ」を出すこともできるように。
特に、プロの作曲家になりたい人にとっては何よりの近道と言えるでしょう。
また、音質が悪くて聴き取りづらい音源を耳コピーするようなときも、音楽理論を知っていればコード進行の予測が可能。
そのため、スピーディーで間違いも少なくなります。
音楽理論は表現の自由を奪うものではありません
毎日世界中でリリースされる現代音楽の元になっているのは、言うまでもなくクラシック音楽です。
何百年も前の古典がいまだに多くの人々に「刺さる」のはなぜか?
その”なぜ?”を分析して体言化したのが音楽理論の始まり。
心理学で人の心の動きが説明できるように、心地よさを感じる理由を説明してくれるのが音楽理論なのです。
現代音楽は、過去にクラシック音楽が分析されてわかったその法則を基に作られています。
実にありがたい話ですよね。
また、料理で例えると音楽理論はレシピのようなもの。
「この材料とその材料をこうやって混ぜると、こんな料理が出来上がります」というのと同じで、
「この音とその音をこうやって重ねると、こんな曲が出来上がります」となるのです。
もちろん、レシピを知らなくても好きな材料を好きなように調理して、美味しい料理を生み出す人もいます。
しかし、その大半はどこか違和感のある素人っぽい仕上がりです。
一流シェフの作る素材の味を最大限に引き出した料理とは何かが違うのがわかるはず。
大前提として、音楽は自由なものです。
音楽理論を知らないと音楽ができないわけではありません。
しかし、最初から「感性」や「自由度」を理由に音楽理論を拒否する人は、単に学ぶのが面倒なだけ。
むしろ音楽理論を知っている人の方が、音楽の奥深さや表現の自由を理解しています。
より多くの人に「刺さる」曲を作ったり演奏したりするために、音楽理論を知っておくことが近道になることはあっても、足かせになることはないのです。
だいぶ先になっちゃうよぅ…。
でもさくらだ君のように今まさに楽器を持ったばかりという初心者の場合は、まずは少しでも楽器が弾けるようになることが先かな。
初心者は音楽理論よりまずは身体で覚えること
初心者ミュージシャンの中には、ここまで読んでも「そんなのいつ使うかわからないしな…」と乗り気になれない人もいるかもしれません。
その場合いまはまだ理論を学ぶ時期ではないので、このサイトの音楽理論カテゴリーはどうぞ後回しに(他のカテゴリーは役立つよ!)。
あなたに必要なのは座学よりも実践です。
「歌ってみる」「弾いてみる」をもう少しやり込んでみましょう。
実践と結びつくからこそ、楽しくて覚えやすいのです。
理論と実践が同時進行なのが理想的ではありますが、音楽は強制されるものではありません。
選択は自由です。Freedom!
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