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ボーカリストにお役立ち

【購入したら即チェック】マイクの正しい使い方・扱い方・注意点

2022年4月9日

 

さくらだくん
さくらだくん
おいらもようやくマイマイクを買ったよ。
ソメイP
ソメイP
それなら、正しい使い方を知っておかないとね。
さくらだくん
さくらだくん
使い方?
ソメイP
ソメイP
角度や持ち方なんかで、歌のひびき方が違ってくるんだ。
せっかくのマイマイクが宝の持ちぐされにならないように、使い方をマスターしようね。

 

マイマイクの選び方については、こっちのページをご覧ください↓↓↓

 

マイクは大切に!取りいについて

マイクも他の楽器や機材と同じく、その取りあつかいにはいくつかの注意点があります。

間違っているとマイクの寿命を縮めるだけでなく、突然大きな音をさせて周囲が迷惑したり、音響機材が故障する原因になることも。

歌に使う前に、まずはマイクの正しい取りあつかいについて覚えておきましょう。

singer

Mel MarynsによるPixabayからの画像

 

 

たたかない・息を吹きかけない

マイクが入っているかどうか確認しようとして、ポンポンたたくのはNG

乱暴にゴンと置くのもダメです。

こうした振動は直接マイクに伝わって大きな低音になるため、スピーカーやアンプに悪影響を及ぼします。

最悪の場合、故障させてしまう恐れも。

 

また、マイクに「ふーっ」と息を吹きかけるのも良くありません。

そもそも、マイク自体が湿気しっけを避けるべきものですからね。

 

ソメイP
ソメイP
リハーサルのサウンドチェックの時など、たまにマイクをたたいたり吹いたりする初心者を見かけますが、絶対にやめましょう。

 

 

スピーカーに向けない

マイクを使っていて、「キーン」という高い音や「ボー」という低い音など、スピーカーから不快な音が鳴りひびいた経験はないでしょうか?

これが、いわゆる「ハウリング」です。

スピーカーに向けられたマイクは、スピーカーから出ている音もひろおうとします。

ひろった音がスピーカーから出て、それをまたマイクがひろう…これがハウリングの原因です。

 

ハウリングを防ぐには、まずはマイクとスピーカーをはなこと。

そして、グリル(マイクの先端部分)をスピーカーに向けないよう注意して、可能であれば事前にスピーカーの向きを調整しておきましょう。

それでもダメならマイクの音量を下げたり、使用するマイクの本数をらしたりするのが有効です。

また、ハウリングが起こったとき反射的にグリル(マイクの先端部分)を手でおおいがちですが、むしろ逆効果だということも覚えておいてください。

 

 

いきなり抜かない

音量を上げている状態でマイクケーブルをき差しすると、スピーカーから「ブツッ」というノイズ音が聞こえます。

これは、音響機器に負担をかけている証拠しょうこ

ケーブルをき差しするときは、ミキサーのマイクチャンネルをOFFにするかボリュームゼロにする、もしくはスピーカーやアンプの電源を落とす、のが基本です。

 

また、コンデンサーマイクの場合は、ファンタム電源もOFFにしてください。

このときケーブルはすぐにはかず、20秒くらい待ってからきましょう。

これは、ファンタム電源をOFFにしても、コンデンサー側に電圧が残っているためです。

 

 

 

 

あなたはやってない?マイクの間違った持ち方

続いて、マイクの間違った持ち方をご紹介。

キャラづくりやビジュアルにこだわって、わざとやっているボーカリストもいますが、マイク本来の原理からすると“もったいない”使い方といえます。

何より無意識にやっている人も多いので、改めて自分のマイクの持ち方を確認しておきましょう。

music

LetterdesignによるPixabayからの画像

 

 

グリル持ち

グリル(マイクの先端部分)をにぎってしまうと、音がこもったりハウリングを起こしたりします。

正確にいうと指をかけるだけでも音質が落ちるので、クセになっている人はすぐに直しましょう。

たとえば単一指向性マイクの場合、正面の音を拾うように空気穴があるのですが、グリルを指でおおってしまうと穴がふさがるため、周囲の音をすべて拾う無指向性マイクと同じになってしまいます。

ご存知のとおり、有名ミュージシャンの中にも”グリル持ち”をしている人はいます。

しかし、あれは特殊とくしゅ加工されたマイクを使っていたり、そもそも口パクだったり(!)することもめずらしくないので、安易にマネしない方が良いでしょう。

 

 

水平持ち/め持ち

正面から見た時に口の前のマイクがまっすぐたてになっている”水平持ち”は、正しいと思われがちですが、実は声が拾いにくい持ち方。

また、ラッパーに多いおしり部分を上げるななめ持ち”も、マイクの原理からするとあまりオススメできません。

 

ボーカルマイクは、横から見た時に顔とマイクが垂直になるように持つのが基本。

声量がある人の場合は、おしり部分が多少上下した角度でも大丈夫ですが、基本的には垂直に構えるのが良いでしょう。

タモリ

出典:BARKS

(タモさん's水平持ち)

 

 

両手持ち

可愛らしく見えるので、アイドルのキャラづくりには有効な”両手持ち”ですが、これもオススメできない持ち方です。

というのも、両手で持とうとすることで、グリル部分やケーブルとの接続部分にれてしまう可能性が。

 

グリル持ちの影響については前述したとおりですが、グリルの反対側(おしりの部分)にも指をかけないのが正しい持ち方。

接続不良を起こしてノイズが入ったり、場合によってはケーブルがけてしまう恐れがあるためです。

ワイヤレスマイクの場合も、おしり部分から電波を飛ばすので、ここをふさいではいけません。

マイク位置を安定させる目的などで両手持ちをしたいときは、中心部分に両手を重ねて持ちましょう。

 

 

 

マイクの正しい使い方

ボーカルマイクは、どんな位置や角度でも声をひろってくれるわけではありません。

聴く人に声が届くように、そして何より自分が気持ちよく歌えるように、マイクが声をひろいやすいような使い方を意識しましょう。

 

 

マイクの位置

ボーカルマイクは、グリル(先端のあみのところ)のトップ部分で音をひろいます。

つまり、ここに声が当たらないと声が拾いきれず、歌が小さくなってしまうのです。

なので、マイクは横から見た時に顔と垂直(床に対して並行)になるように、そしてグリルのトップが口の正面にくるように持ちましょう。

 

声が出る方向に対してまっすぐマイクの先端がきているか、つまり前述した“水平持ち”や“斜め持ち”になっていないか、鏡の前で一度チェックしてみることをオススメします。

 

 

どこをるか

先ほども説明したように、マイクはグリルだけでなく尻尾しっぽの部分にもれないよう注意が必要です。

つまり、中心あたりを持つのが適切。

また、常にぎゅーっとにぎっていると腕や肩にも力が入り疲れるだけでなく、発声にも影響しかねません。

感情を込めるなどで必要がある時以外は、にぎる手に余計な力が入らないようにして、マイク位置をキープしましょう。

 

 

距離

くちびるとマイクは、2~5cmくらい(指でいうと2~4本ぶん)はなのが一般的です。

もちろん、声量やバックの音量とのバランスによっては、もっと近づけた方が良いケースもあるでしょう。

ただし、マイクが近いとボワボワとした音質になることも多いので、注意が必要になります。

 

場合によってはグリルにくちびるをくっつけた、いわゆる「ゼロ距離」で歌うのもアリ。

声質や音楽ジャンルによっても違ってくるので、自分に合った距離感をつかむことが大切です。

 

 

 

上級編 マイクをさらに生かすための知識

ここからはちょっぴり上級者向け。

よりいっそうマイクを味方につけたボーカリストになるために、押さえておきたい知識をお伝えします。

 

 

ポップノイズ

口の近くにマイクがあると、直接マイクに息が当たって「ボン」とか「ポフッ」という耳障みみざわりな音が生まれることがあります。

これは「ポップノイズ」またはかれ」と呼ばれる現象。

レコーディングではこのポップノイズを防ぐために、ポップガード(金魚すくいの“ポイ”に似たあれ)が使われるのが通常です。

 

しかしライブではポップガードが使えないので、代わりにマイクカバーをするか、基本的にはマイクをはなすことで対処しましょう。

あまりに毎回ポップノイズが出るという人は、発音の仕方を訓練で変える必要があるかもしれません。

 

 

 

近接効果

基本的にボーカルマイクは単一指向性ですが、指向性マイクは音源(歌の場合は口元)に近いと低音域が強調されます。

この現象をマイクの近接効果きんせつこうかと呼びます。

単一指向性は一方向から音をひろうタイプのマイクのことで、対して無指向性(全指向性)の場合はマイクと音源が近くても近接効果は発生しません。

(※単一指向性と無指向性については、別ページで解説しています。)

 

 

近接効果によって、音(声)に力強さや深みが出るというメリットがある一方で、距離によっては音がにごってモワッと聞こえてしまうことも。

自分の声とマイマイクとの、ほどよい距離感を意識して歌いましょう。

 

 

オンマイク/オフマイク

マイクと音源が近いことを「オンマイク」、遠いことを「オフマイク」と呼びます。

 

くちびるに対してマイクがこぶし1個ぶん(10cm)以内の位置にあるのが、オンマイク。

ウィスパーボイスやエッジボイスといったボーカルの息づかいや、細かなニュアンスを表現するのに向いています。

ライブなどで、マイクを食べちゃう勢いで歌っている人がいますが、あれなんてめっちゃオンマイクの状態です。

 

一方、パワフルなシンガーやロッカバラードを歌う時のボーカリストなどに見られる、マイクをはなした状態がオフマイク。

人によっては50cm近くはなしている時もありますね。

曲中に声量が上がるタイミングでマイクを遠ざけることで、適度なボリュームを保ったままダイナミックな表現ができます。

(ゴッド姉ちゃんは基本オフマイク)

 

 

ソメイP
ソメイP
マイマイクは特性を生かした使い方をすることで、あなたのベストパートナーとなってくれるでしょう。

 

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