ミュージシャンや音楽ファンとして、おさえておきたい基礎知識と一緒に紹介するね。
「その前に、音楽のジャンル分けを知りたいんだが?」というアナタはこちらへ。
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音楽のジャンル分け18種と代表する人気アーティスト
その数ざっと1,000はくだらないと言われる音楽ジャンル。ふだんよく目にするものを厳選して、人気アーティストとともにざっくり解説します。新たなジャンルに挑戦するときの参考にどうぞ。
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音楽とダンスの切っても切れない関係
ミュージシャンや音楽ファンの中には、あこがれのアーティストの振り付けを真似する人も少なくないでしょう。
そんなみなさんに向けて、まずはダンスの始まりや振り付けとの違い、上達するコツについてお伝えします。
ダンスの起源
宗教的儀式からアイドルの振り付け、競技として行われるものまで、ひと言でダンスといっても、目的もスタイルもさまざま。
そのため実は、どこからどこまでを「ダンス」と呼ぶのか、明確な定義はありません。
起源についてもあいまいですが、古代エジプトで五穀豊穣や子孫繁栄を祈るために踊ったのが最初だと言われています。
女性2人が音楽に合わせて踊っている様子が描かれた壁画も残っていて、これがベリーダンスのルーツだという説が有力です。
そして、ベリーダンスは各国を移動するジプシーたちによって広まり、その土地ごとにさまざまなスタイルに発展したとみられています。
ダンスと振り付けはどう違う?
ダンスの定義はあいまいと言いましたが、多くの場合は歌や楽器に合わせてリズミカルに動いて、何かを表現したりコミュニケーションをとったりすることを指します。
ショービジネスの世界では、昔から歌とダンスをセットにパフォーマンスするのが定番となっているのは、ご存知の通り。
つまり、音楽とダンスは切っても切れない関係なのです。
ところで、ダンスと「振り付け」は何が違うか知っていますか?
言葉の意味から説明すると、ダンスとは音楽に合わせて「身体を動かすこと」。
一方、振り付けは「身体を動かすルール(動き方や動きの順番・回数・角度などの決まりごと)」のことをいいます。
そして振り付けとは、あくまでダンスを構成するひとつの要素。
決まった振り付けを音楽に合わせて表現すると、それがダンスになるのです。
踊り方が「表現」の域に達していない、ってことが言いたいのかもね。
ダンスが上手くなるには?
あこがれのアーティストたちのようにダンスが上手だったら、ステキですよね。
上達のためには、まずは好きなアーティストの動きを真似するところからスタートするのがオススメ。
YouTubeでMV(ミュージックビデオ)を観たり、ダンスレッスンの動画を上げているアーティストもいるので、何度も繰り返しチェックしましょう。
どのタイミングで身体をどう動かしているか、細部まで注目するのがポイントです。
さらに、最近ではプロのダンサーが初心者向けに、定番ステップを解説している無料のレッスン動画もたくさんあります。
上手く活用してレベルアップしていきましょう。
また、ダンスも歌や楽器と同じで、肝心なのは「リズム」です。
どんなに高い技術の動きができても、音楽とズレてしまうと台無しに。
そればかりか、見る人に下手な人だという印象を与えてしまうので、カッコいいダンスのためにもリズム感を鍛えましょう。
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カッコイイ裏拍で歌うための簡単リズム感アップ法3選
つづいて、その3つのカテゴリーに含まれるジャンルをご案内します。
ミュージシャンが知っておくべきダンス8ジャンル
バレエから社交ダンスといったクラシカルなのものから、ヲタ芸と呼ばれる日本固有のものまで、ダンスにも数えきれないほどたくさんのジャンルが。
ここからは、そんな中でも現代の音楽界で主流となっているジャンルを8つ厳選してご紹介します。
男性アーティストのダンスに多くみられるジャンル
まずは、男性アーティストのダンスに多く取り入れられているジャンルをご案内しましょう。
ヒップホップ・ダンス(Hip-Hop)
人気・知名度ともにNo.1のダンスといえば、ヒップホップでしょう。
‘70年代に生まれた黒人音楽のヒップホップ・ミュージックに合わせて踊るダンスのことで、’80年代後半に誕生しました。
さまざまなジャンルの要素を含むうえに、時代とともに進化し続けています。
ヒップホップと呼ばれるジャンルの中にもいろいろなダンスが含まれていて、自由度が高いのも特徴。
ハマさんは「ニュージャックスイング」の代表格。昔から何かとイジられがちですが、この曲↓↓↓の登場によりヒップホップの歴史が大きく動いたのは間違いありません。
ロック・ダンス(Lock / Lockin’)
その名のとおり、動きの中で急に鍵がかかったみたいにピタッと止まるのが特徴。
誕生は’70年代、人気TV番組「SOUL TRAIN(ソウルトレイン)」でドン・キャンベルという人が当時流行りのダンスが上手にできずに止まってしまったのが、新たなダンスとして広まったのだとか。
ジャニーズの振り付けでも見かけるジャンルですね。
クリスの魅力は、甘いボーカルと「リアーナの元カレ」という肩書きだけにあらず。そのハイレベルなダンスは、マイケルの追悼パフォーマーに選ばれたほどの実力↓↓↓
ポップ・ダンス(Pop / Poppin’)
ポップとは「筋肉を弾く」という意味。
ルーツは諸説ありますが、’60~’70年代にパントマイムやロボットダンスを基に自然発生したと言われています。
マイケル・ジャクソンの代名詞ともいえるあの「ムーンウォーク」も、ポップダンスの一種。
個性が表現しやすいので、ソロやアドリブに取り入れられることの多いジャンルです。
やっぱBTSはダンスレベルも高い!っつーことで、ポップとジャズを取り入れた振り付けに注目してご覧ください↓↓↓
アポロシアターで9大会連続優勝(!)したTAKAHIROさんが出している、初心者向けダンス教則DVD↓↓↓お値段もお手頃。
女性アーティストのダンスに多くみられるジャンル
つづいて、女性アーティストのダンスに多く取り入れられているジャンルをみてみましょう。
ジャズ・ダンス(Jazz)
20世紀の初め頃、アメリカの黒人たちがジャズ演奏に合わせて身体を動かしていたのが、ジャズ・ダンスのルーツ。
時代とともに変化したため、バレエやストリートダンスの要素が含まれていたりして、とにかく範囲が広いジャンルです。
ブロードウェイミュージカルやディズニーのショーから、レディー・ガガやAKBグループの振り付けまで、これらすべてジャズ・ダンスに分類されます。
ここから細かい特徴ごとに、ヒップホップ・ジャズやヒール・ジャズといったさらなるジャンルに分かれますが、スクールや講師によっても線引きが違うようです。
一定の年齢層のみなさんには刺さるジャズ・ダンスw↓↓↓それ以下のみなさんにもお手本として観てほしい。
ガールズ・ヒップホップ(Girl’s Hip-Hop)
ヒップホップの動きをベースにお尻や胸、腰をつかったセクシーでキュートなダンスです。
へそ出しルックなど、露出度の高い衣装で踊ることが多いのも特徴。
ボディラインを強調するような動作もいたる所に見られます。
日本人女子には特に人気の高いジャンル。
もはや「ガール」でもないビヨンセ様wヒップホップはもちろん、ジャズにロックにレゲエ…あらゆる要素を含んでます↓↓↓しかも歌いながらやるんだからマジでネ申!
レゲエ(Reggae)
ジャマイカ生まれの音楽が持つ、特徴的なバックビート(裏打ち)に合わせて踊るのが、レゲエダンス。
ジャマイカ人女性たちが地元のクラブで踊った官能的な動きが発祥といわれていて、今ではヒップホップとも融合して世界中に広まっています。
露出度の高い衣装でお尻を振ったり足を広げたり、とにかくセクシーなのが特徴。
ジャマイカが誇るダンスホールクイーンこと、スパイスがショーン・ポールとシャギーを迎えた力作↓↓↓彼女自身のダイナマイトなワイニー(お尻を振るダンス)にも注目。
その他おさえておきたいジャンル
最後に、プラスアルファで知っておきたい2つのジャンルをご紹介します。
ワック・ダンス(Waack / Waacking)
腕や胸を軸にした動きが特徴。
腕をムチのように振り回して体に巻き付けたり、胸を上下左右に動かしたりします。
ターンやポージングも多めで、顔の表情も大切な要素なので、感情や情熱を表現するのにぴったり。
‘70年代初めころのゲイクラブが発祥といわれていますが、現在では女性に人気のジャンルです。
韓国でも日本でも世界でも人気のブルピン。クールだけどカワイイ彼女たちの代表曲をダンス・プラクティスver.で↓↓↓
コンテンポラリー・ダンス(Contemporary)
コンテンポラリー・ダンスが誕生したのは、’80年代のフランス。
定義としては一応「前衛的で時代の先端を表す」とされていますが、既存ジャンルに属さない自由な表現スタイルを指します。
それだけに、一見すると理解できないものも(汗)。
しかし、最近では森山未來さんや米津玄師さん、欅坂46などの活躍によりメジャーなダンスになっている印象です。
「素顔を明かさない」ことで知られるシーアの代わりに、日本人女優の土屋太鳳さんがひたすら踊り散らかすMV↓↓↓この表現力には三浦大知くんも大絶賛してました。