どれもいまだに人気が高いんだ。
前回↓↓↓をまだ読んでない人は、ぜひチェックしてみて! 70年代、80年代ときて、今回は90年代の人気映画の主題歌やBGMをご紹介。今と違ってCDがまだ売れていた当時、大物アーティストが主題歌を引き受けるケースも多数ありました。ぜひ作品と一緒にお楽しみください。 続きを見る
名曲だらけ!知らないと恥ずかしい鉄板の映画音楽~90年代編~
音楽が心に残る映画:2000年代前半(2000~2004年)公開作品
街じゅう「Millennium」の文字にあふれるという、時代の節目のお祝いからスタートした2000年代。
映画界では、その後も長期にわたって人気を博したシリーズや、大当たりして続編が作られたシリーズの、記念すべき1本目が次々に公開されました。
ハリー・ポッターと賢者の石(2001年公開)
1億部以上の売り上げを誇る、J・K・ローリング作の児童文学を映像化。
原作と同じく、映画も全8作品からなる人気シリーズは、ここからスタートしました。
ワーナー・ブラザーズ社が多額の予算を投じていて、公開前から原作ファンの期待値も高かったのですが、全作それを裏切らない興行成績。
キャラクターの成長とともに、キャストの子役たちが実際にどんどん大人になっていく姿を目の当たりにするのも、シリーズの楽しみ方のひとつです。
あらすじ
幼くして両親を亡くした少年ハリーは、いじわるな親戚の元で暮らす毎日。
ところが11歳の誕生日、彼のもとにホグワーツ魔法学校への入学許可証が届きました。
ここで初めて、親戚から彼が高名な魔法使いの血をひいていることを聞かされ、全寮制のホグワーツに入学することを決意します。
学校には同じ日に入学する子供がほかにもいて、その中にはのちに大親友となる、ロンとハーマイオニーもいました。
やがて迎えたハロウィンの日、校舎内に凶暴なトロールが出現する事件が。
これをきっかけに3人は、不老不死の力を手に入れられる「賢者の石」の存在を知るのでした。
さらに、その石はなんとホグワーツにあり、何者かが奪おうとしていることに気が付いて…。
Hedwig’s Theme / John Williams
ハリポタも、またまたジョン・ウィリアムズ師匠の作曲でした。
こんなにたくさん名曲を生み出せるなんて、もはや人間業ではない、まさに魔法使い?!
ご本人が指揮する、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でどうぞ。
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち(2003年公開)
こちらも全5作品となるシリーズ大作…とはいえこの場合は本作が大ヒットしたため、シリーズ化が決定したパターンみたいです。
ディズニーランドの人気アトラクションに着想を得た物語ですが、映画のヒット後は、アトラクションの方にジャック・スパロウが設置されるという逆転現象が。
話のテンポも音楽も良いので、初鑑賞でもすぐに世界に没入できるでしょう。
ジョニー・デップにオーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイという美男美女からしてもう、ファンタジー度数高め。
あらすじ
ときは18世紀、カリブ海にあるポート・ロイヤルという港町での出来事でした。
ある夜、海賊バルボッサ一味が町を襲撃し、総督の娘エリザベスを誘拐します。
バルボッサの目的は、エリザベスが持つ金貨と彼女の血をつかって、自分たちにかけられた呪いを解くこと。
一方、密かにエリザベスに想いを寄せていた刀鍛冶の青年ウィルは、悪名高い海賊ジャックと手を組んで、彼女の救出に向かうことに。
実はバルボッサの船は、かつてジャックから奪ったものだったのです。
果たして、2人は無事にエリザベスを救い、船を奪還できるのでしょうか…。
He's a Pirate / Klaus Badelt
本作の音楽担当は、クラウス・バデルトの名でクレジットされてますが、実際はハンス・ジマーとの共同制作。
他の仕事を受けていたジマーが、この曲のデモを作って弟子のバデルトに送り、完成作業を引き継いだみたいです。
キル・ビル Vol.1(2003年公開)
昔から続編の話はあるものの、いまだ実現に至っていないため前編・後編のみが存在する伝説的人気作品です。
観たことがない人も、ブルース・リーを彷彿とさせる黄色いトラックスーツ、といえばピンとくるはず。
日本が大好きなQ・タランティーノ監督らしい世界観で、主演のユマ・サーマンやルーシー・リューは日本語のセリフも披露してるんですが、ここは笑うとこw
千葉真一や栗山千明をはじめとする、日本人キャストの活躍にも注目。
あらすじ
殺し屋の仕事から足を洗ったブライドは、結婚式の日に昔の組織から襲撃を受けます。
あっという間に、婚約者も参列者も皆殺しにされるという大惨事。
お腹に子を宿していた彼女も撃たれ、奇跡的に一命はとりとめたものの、昏睡状態に陥ります。
5年後、目を覚ましたブライドはかつての組織と、それを率いる元ボスであるビルへの復讐を決意。
さっそく沖縄で名刀を手に入れた彼女は、仇のひとりであるやくざの女組長のもとへ殴り込みに行くのでした…。
Battle Without Honor Or Humanity / 布袋寅泰
世界のHoteiです!とにかく、メチャクチャかっこイイです!
映画自体は、バイオレンス要素が強いので賛否ありますが、音楽に文句のある人はいないはず。
緊張感と焦燥感がギターの音で絶妙に表現されていて、物語をいっそう盛り上げてます。
オペラ座の怪人(2004年公開)
ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を、イギリス人作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーがミュージカル化。
そのブロードウェイの鉄板作を、さらに映画化した作品です。
映画版もセリフの多くが歌で構成されていて、ジェラルド・パトラーやエミー・ロッサムをはじめとするキャストたちが、自ら歌ってます。
また、美術やセットの美しさも魅力で、冒頭から登場するゴージャズなシャンデリアは、スワロフスキー社が提供したものなんだとか。
あらすじ
舞台は19世紀のパリ、オペラ座。
その地下には醜い顔をした怪人、ファントムが住んでいました。
あるときから彼は、若くて美しいコーラスガールのクリスティーヌに恋心を抱きます。
そして、彼女をプリマドンナにするべく、顔を見せないまま歌を教えるのでした。
その甲斐あって、クリスティーヌはみごと主役の座を手に入れますが、同じころ再会を果たした幼なじみのラウル子爵と恋仲に。
それを知ったファントムは嫉妬に燃え、次々と事件を起こすようになり…。
Overture / Andrew Lloyd Webber
冒頭のシーンでかかるので、いきなり鳥肌モノ。
歌詞のついたボーカル入りver.もありますが、美メロと音の厚みに注目してほしいので、ここではインストver.で。
音楽が心に残る映画:2000年代前半(2005~2009年)公開作品
ゼロ年代の映画界は、CGの革新的に発達によって表現が大幅に広がりました。
実際には存在しない風景や生き物などを、アニメ映画だけでなく実写映画でも表現できるようになったのです。
また、DVDが普及したのもこの年代。
映画館に足を運ばなくても、自宅で気軽に高画質・高音質の映画を鑑賞できるようになりました。
レッドクリフ(2008年公開)
あの三国志の中でも、特に有名なエピソード「赤壁の戦い」を描いた歴史アクション大作で、前編・後編の2部構成。
アジア映画としては破格となる、100億円もの製作費が投じられました。
アクション映画が得意なJ・ウー監督のもとに集まった、トニー・レオンや金城武をはじめとするアジアのスターたちが、それぞれに存在感を放っています。
中でも、小喬役のリン・チーリンの美しさは神レベル。
あらすじ
西暦208年、中国では絶大な権力を握る漢の曹操が、天下統一を目論んでいました。
その漢に大軍で攻め入られ、圧倒的に兵力差の及ばない蜀は敗走を余儀なくされました。
この戦いで妻を亡くした劉備に対して、蜀の軍師である孔明は呉の孫権と同盟を結ぶよう進言。
二国は連合軍を結成し、孔明と呉の司令官の周瑜はお互いを認め合うようになります。
やがて、80万の軍勢を従えた曹操がいよいよ長江の赤壁に迫り、漢軍vs連合軍の全面戦争が始まるのでした…。
The Battle Of Red Cliff / 岩代太郎
PartⅠ・Ⅱともに「次世代の巨匠」との呼び声も高い、岩代太郎が音楽を担当。
こんな大作のサントラを日本人が作ってたなんて、誇らしいですね。
三国志ファンならずとも、一気に胸アツになる名曲!
マンマ・ミーア!(2008年公開)
ABBAの音楽を基にしたミュージカルの映像化で、音楽担当にはメンバーのベニー・アンダーソンの名も。
本作も続編も、メリル・ストリープやピアース・ブロスナンをはじめとする俳優陣が、ABBAのヒット曲を吹き替えナシで歌っています。
公開前は評論家たちの間でも賛否両論あったようですが、イギリスではあの『タイタニック』を抜いて、史上最高の大ヒットとなりました。
アドリア海のヴィス島で撮影されたという、美しい景色も印象的。
あらすじ
エーゲ海に浮かぶ小さな島で、ホテルを経営する母ドナとその娘ソフィ。
母娘は仲良しでしたが、ソフィは父親の顔を知らずに女手一つで育てられました。
そんなソフィは結婚式を目前にひかえ、かねてからの計画を実行に移します。
それは、父親と一緒にバージンロードを歩く、というもの。
彼女は母親の古い日記をこっそり読んで、そこに書かれていた3人の元カレを父親候補として結婚式に招待。
こうして島には、資産家のサム・冒険家のビル・銀行員のハリー、という3人の男性がやって来ますが…。
Mamma Mia! / Donna (Meryl Streep)
タイトル曲を映画のワンシーンから。
ロマンチック・コメディーらしい、明るくてハートフルな雰囲気が、この一部分からだけでも伝わるでしょう。
あたりのミュージカル映画も2000年代。