当時はCDが最も売れてた時代だから、映画を観た後にサントラを買ってヘビロテするのもお約束だったんだ。
前回と前々回はこちら↓↓↓
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名曲だらけ!知らないと恥ずかしい鉄板の映画音楽~70年代編~
70年代の人気映画を彩る名曲たちをご紹介します。映画の善し悪しを決定づける要因のひとつが音楽です。良い映画には名曲がつきもの。そのため、昔から音楽ファンには映画に詳しい人が多いのもうなづけますね。
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名曲だらけ!知らないと恥ずかしい鉄板の映画音楽~80年代編~
80年代の人気映画を彩る名曲たちをご紹介します。良い映画には名曲がつきもの。ポップカルチャー全盛期とよばれた時代だけあって、映画そのものはもちろん、映画音楽もいまなお色あせない魅力を放つ作品が数多く残っています。
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音楽が心に残る映画:90年代前半(1990~1994年)公開作品
90年代は日本ではサブカルが流行の最先端的なノリがあり、映画業界でも若者たちにはミニシアターや単館上映の作品が好まれていました。
例えば、ここでは紹介してませんが、ユアン・マクレガーの出世作『トレイン・スポッティング』や、低予算で大成功をおさめた『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は、90年代の作品です。
ターミネーター2(1991年公開)
J・キャメロン監督によるSFアクションの金字塔にして、シリーズ最大ヒットとなった作品。
1作目では悪役だったT-800が、本作では人間の味方として活躍してくれます。
アーノルド・シュワルツェネッガーをはじめ、エドワード・ファーロングやリンダ・ハミルトンといった俳優陣が当時日本でも人気者に。
音楽を担当しているのは、1作目と同じくブラッド・フィーデル。
あらすじ
サラ・コナーは前作でターミネーターを倒した後、息子ジョンを無事に出産。
そして、未来に起こる人類と機械との戦いを止めようとしますが失敗に終わり、精神病院に収監されてしまいます。
ある日、里親の元で暮らすジョンの前に、2体のターミネーターが現れました。
1体は、人工知能がジョンを抹殺するために送り込んだ新型「T-1000」。
もう一方は、10年前に母サラの命を狙っていた「T-800」。
混乱するジョンでしたが、T-800から人類の主導者となった未来のジョンが、少年時代のジョンを守るために自分を送り込んだのだと聞いて…。
Main Title Terminator 2 Theme / Brad Fiedel
基本的には1作目と同じ曲なのですが、T2のときのアレンジがあまりにも有名。
やっぱ「デデンデンデデンッ」が欲しいですもんね。
オープニングシーンと一緒にどうぞ↓↓↓曲は03:10くらいから。
ボディガード(1993年公開)
主演は、90年代を代表するハリウッドスターのケヴィン・コスナーと、音楽史に名を残す最強歌姫ホイットニー・ヒューストン。
楽曲の良さと、人気絶頂だった2人の夢の競演(しかも、白人男性と黒人女性のラブストーリー)というところがポイントなので、映画自体のクオリティについてはノークレームでお願いしますw
彼女の人生の中で、一番美しくて歌唱力も高かった時期のホイットニーをチェックする目的なら、大満足の1本ですw
ちなみにケヴィン・コスナーは、この映画の製作にも携わってます。
あらすじ
フランク・ファーマーは、過去にシークレット・サービスを務めていたほどのスゴ腕ボディガード。
あるとき彼の元に、歌手で女優のスーパースター、レイチェル・マロンの護衛の依頼が舞い込みます。
近ごろ、彼女の身辺で不穏な事件が起きたり、脅迫状が届いたりしているとのこと。
ところが、そんな状況にもかかわらず警備体制はずさんなものでした。
報酬のためとはいえ任務をこなそうとするフランクと、そんな彼のことを邪魔者扱いするレイチェル…そんな矢先、彼女がライブで襲われる事件が発生。
これをきっかけに、2人はお互いに惹かれていくのですが…。
I Will Always Love You / Whitney Houston
もはや、説明不要の“キングオブ主題歌”というか、”主題歌の独り歩き状態”といっても過言ではないでしょう!
歌の印象が強すぎるが故に、映画本編の内容がペラペラに見えてしまうのかもしれません…。
劇中でホイットニーが歌っていたほかの曲も、すごくイイんです!
レオン(1994年公開)
ジャン・レノ演じる孤独な殺し屋と、ナタリー・ポートマン演じる家族を失くした少女が紡ぐ、親子とも恋人とも違う愛の物語。
L・ベッソン監督作品の中でも、根強いファンの多い1本で、何度観てもほんとカッコイイです。
これがデビュー作だったナタリー・ポートマンの美少女っぷりもズバ抜けてて、まあとにかく輝いてます。
ベッソン作品といえばこの人、フランス人作曲家エリック・セラの音楽もよき。
あらすじ
舞台はニューヨークのとあるアパート。
ここに住む12歳の少女マチルダは、麻薬仲介人の父親からの虐待に耐える毎日でした。
しかしそんなある日、麻薬捜査官のスタンフィールドによって、彼女は一家を殺されてしまいます。
隣に住む男性レオンに助けを求め、ひとり助かったマチルダは、彼がスゴ腕の殺し屋であることを知り、復讐のために殺しのやり方を教えてほしいと頼みます。
最初は断るレオンでしたが、彼女の説得にしぶしぶ応じることに。
2人の奇妙な共同生活がはじまり、いつしか友情とも恋愛ともつかない、特別な絆が生まれます。
果たして、マチルダはレオンの元、家族への復讐を成し遂げることができるのでしょうか…。
Shape of My Heart / Sting
この映画のために書き下ろしたというこの曲ですが、スティングのスモーキーな声がレオンの世界観にがっちりハマってます。
共作者ドミニク・ミラーのギターも印象的。
音楽が心に残る映画:90年代後半(1995~1999年)公開作品
90年代映画には、大物アーティストの書き下ろしだけでなく、60・70年代オールディーズナンバーも上手に起用されていました。
そのおかげで、ドンピシャ世代が新しい映画を観たり、当時の若い世代は昔の名曲を知るきっかけになったり。
『ミッション:インポッシブルのテーマ』や、『I Will Always Love You』あたりは、古くオリジナルが存在していることを知らない人も少なくないでしょう。
ミッション:インポッシブル(1996年公開)
トム・クルーズが製作&主演するスパイ・アクションで、テレビドラマ『スパイ大作戦』を映画化したものです。
本作の成功によって、その後何作ものシリーズが公開されています。
音楽担当はダニー・エルフマンで、テレビシリーズで使われていたラロ・シフリンのテーマソングを独自にアレンジ。
しかも、シリーズ続編ではそれぞれにアレンジを加えるというこだわりがあるので、各サントラを聴き比べるのもオススメです。
あらすじ
イーサン・ハントは極秘組織IMF(Impossible Mission Force)に属するスパイ。
あるとき、CIAのキトリッジから指令が入ります。
米国大使館員のゴリツィンが、CIAの情報員リストを盗もうとしているため、現場を取り押さえて犯人たちを逮捕せよとのこと。
予定通り任務は進んでいましたが、協力していた仲間たちが次々と殺されていく事態に。
実は、イーサンが受けた任務こそが罠で、ひとり生き残った彼が裏切り者だと濡れ衣を着せられてしまったのです。
身の潔白を証明し、内通者を突き止めるため、イーサンは独自に捜査に乗り出しますが…。
Mission Impossible Main Theme / Danny Elfman
あまりにも有名なテーマ。
これを聴いていると、インポッシブルなミッションでもクリアできそうな気になるから不思議。
ちなみに、トムにエルフマンを推薦したのは、元嫁ニコール・キッドマンだったんだとか。
ジャッキー・ブラウン(1997年公開)
E・レナードの小説「ラム・パンチ」を映画化したクライムサスペンスで、監督&脚本はQ・タランティーノ。
原作小説ではジャッキー・バークという白人女性が主人公ですが、タランティーのは昔からの大ファンだったパム・グリアを起用して、名前も「ブラウン」に変更。
70年代テイスト溢れる世界観や、ハリウッドのベテラン俳優陣たちの際立つ存在感が印象的な作品です。
タランティーノ作品といえば、本人こだわりの選曲も毎回ハイセンスで、今作も映画のシブさをさらに強調する音楽がそろっています。
あらすじ
ロサンゼルスの航空会社でCAをするジャッキー・ブラウンは、生活のため、武器密売人オデールのために動く運び屋としての裏の顔も持っていました。
ある日彼女は空港で、FBI捜査官レイに裏金を運んでいたのを見つかってしまいます。
ところがそこでレイから、オデール逮捕に協力すれば見逃すと、取引を持ち掛けられます。
そこで彼女が思いついたのは、一世一代の大博打。
保釈金融業者マックスとともに、レイに協力しながらオデールの全財産を奪おうというのです。
果たして、ジャッキーの計画は成功するのでしょうか…。
Across 110th Street / Bobby Womack
タランティー作品の音楽といえば、真っ先に『パルプ・フィクション』で使われたディック・デイルの『ミザルー』を思い浮かべる人が多いかもしれません。
ジャッキー・ブラウンも負けず劣らず、というかサントラ全体でオススメ。
この曲以外にも、ランディ・クロフォード『ストリート・ライフ』や、ブラザーズ・ジョンソン『ストロベリー・レター#23』など、いぶし銀の黒人音楽がステキなのです。
タイタニック(1997年公開)
最後に紹介するのは、ご存じJ・キャメロンの監督&脚本による、90年代を代表する大型ロマンス映画。
‘98年のアカデミー賞では14部門ノミネート、史上最多となる11部門を受賞しています。
3時間を超える長編にもかかわらず多くの観客に支持され、2010年に『アバター』が超えるまでは、史上最高の興行収入記録を保持していました。
音楽を担当したのはジェームズ・ホーナーで、特にケルト音楽が多くの人の印象に残ってるはず。
あらすじ
1912年、イギリスでのこと。
若き画家ジャックは、ポーカーに勝って豪華客船タイタニック号のチケットを手に入れます。
目指すは、自由の国アメリカ。
夢を抱くジャックが大海原に乗り出したところ、広い船内で上流階級の娘ローズと出会います。
急速に惹かれ合う二人でしたが、身分が違ううえにローズにはすでに婚約者が。
それでも、人目をかいくぐって二人が結ばれたのもつかの間、船が突然氷山に激突します。
瞬く間に海へと引きずり込まれる状況に、乗客たちは大混乱。
ジャックとローズの命、そして恋の行方はどうなるのでしょうか…。
My Heart Will Go On / Céline Dion
この曲とホイットニーの『I Will Always~』の2大巨塔は、90年代の映画主題歌どころか、90年代ラブソングを代表する名曲。
そういえば、この曲もイントロのアイリッシュの笛(ティンホイッスル)が印象的。
全体的にケルト音楽を意識しているものと思われます。
セリーヌ・ディオンがラスベガスでショーをしていた頃の、寸劇ver.でどうぞ↓↓↓
90年代はボーカル曲主題歌が特に豊作で、今回紹介した以外にも
『ゴースト ニューヨークの幻』
『プリティ・ウーマン』
『アルマゲドン』
あたりも鉄板。
のサントラもオススメです。