でも、コードってたくさんあるんでしょ?おいらも覚えられるかな…?
それがわかっているだけでも、いろんな曲の譜面が読めるようになるからね。
コード(和音)とは?
ピアノやギターをやったことがある人なら、すでに知っているかもしれませんが、ポピュラー系の現代音楽に欠かせないコードというのは「和音」のことです。
初心者はまず基本となる三和音、中でも最も多く使われるメジャーコードとマイナーコードを覚えましょう。
ピアノやギターを弾く人はもちろん、ボーカリストや打楽器奏者のみなさんも理解しておくことを、強くオススメします。
コードを知ってるのと知らないのとでは、コード楽器の演奏者からの信頼度がぜんぜん違うので。
コード、ルート、コードネーム
CやG、Fmなど、楽譜の音符の上に、アルファベットが書かれているのを見たことはありませんか?
それがコードネームです。
コード
先にも言いましたが、コード(chord)とは和音のこと。
和音とは、2つ以上の音を同時に鳴らした音のことをいいます。
ちなみに、複数の音が同時に鳴っている和音に対して、1つの音が鳴っているのは単音です。
ルート
和音の基準となる音をルート(root)といい、日本語では根音と呼びます。
「根っこの音」という名前のとおり、コードの基になっている重要な音。
ルートは和音の1度(第1音)です。
つまり最低音で、この音から3度上が第3音、5度上が第5音になります。
コードネーム
それぞれの和音につけられた名前が、コードネーム(chord name)です。
コードネームは、そのコードがどのような音で構成されているのかが、一目でわかるようにできていて、
①ルートの音名(英語)
②マイナーコードの場合だけ「m」(メジャーコードなら何も書かない)
③追加音やコードの性質
これらの情報が左から右へ順番に書かれています。
たとえばCメジャーセブンスなら
Fシャープマイナーセブンスフラットファイブなら
とりあえず今は、「コードネームってこういうルールで書かれているんだな」ってことだけわかれば、意味がわからなくても大丈夫だよ。
コードの種類と音の重ね方
さきほど、基本となる三和音から覚えましょうと言いましたが、というのもコードにも種類があって、三和音は3つの音を重ねたコードのこと。
4つの音を重ねたコードは四和音だし、5つの音を重ねたものは五和音です。
そのまんまですやんw
そして、そこからさらにメジャーコードやマイナーコードなど、さまざまな種類があります。
三和音・四和音・五和音…と音数を増やすときの音の重ね方にはルールがあって、基本的にはルートに3度・5度・7度…と奇数度を重ねていきます。
たとえば、Cmaj7(Cメジャーセブンス)というコードの場合、ルートC(ド)にまず3度上のE(ミ)、次に5度上のG(ソ)、さらに7度上のB(シ)と足していけば完成です。
三和音(トライアド)
四和音や五和音は、三和音にさらに音を1つ2つと足していったコード。
そのため、コードの基本は三和音なのです。
三和音は「トライアド(triad)」とも呼ばれます。
三和音の種類
三和音は、前述したように3つの音が重なってできています。
3つの音の組み合わせ方にも種類があるのですが、ここでは名前だけ紹介しておきましょう。
- メジャー(長三和音)
- マイナー(短三和音)
- オーギュメント(増三和音)
- ディミニッシュ(減三和音)
- フラットファイブ(減長三和音)
- サスフォー
中でも、音楽を続けるうえで目にする回数が圧倒的に多いのが、メジャーとマイナー。
なので、他を覚えるのは後回しで大丈夫!
メジャーコードとマイナーコードがわかってきたら、こうしたコードでさらなるレベルアップを目指すのが良いでしょう。
メジャー・トライアド(長三和音)
メジャー・トライアド(長三和音)は、基準となる第1音(ルート)に長3度と完全5度を重ねた和音。
「長3度とか完全5度ってなんだっけ?」というあなたは、音程のページを読んでみてね。 音と音の距離を意味する「音程」。理論を抜きにしても、歌や楽器を演奏するうえで意識しない人はいないでしょう。スケールやコードの基礎にもなるので、じっくり理解しましょう。 続きを見る
【音楽理論これだけは】③音程を理解して音と音の距離を表そう
ルート + 長3度 + 完全5度 = 長三和音
たとえばルートがC(ド)の音なら、そこに長3度となるE(ミ)と完全5度のG(ソ)を重ねたものが、「Cメジャーコード(C)」になります。
他の音がルートだった場合も同じ考え方。
ルートがD(レ)だったら、F#(ファ#)とA(ラ)を重ねれば「D」というコードの完成です。
マイナー・トライアド(短三和音)
マイナー・トライアド(短三和音)は、基準となる第1音(ルート)に短3度と完全5度を重ねた和音。
ルート + 短3度 + 完全5度 = 短三和音
たとえばルートがC(ド)の音なら、そこに短3度となるE♭(ミ♭)と、完全5度のG(ソ)を重ねたものが「Cマイナーコード(Cm)」になります。
メジャーと同じくルートが別の音でもルールは同じ。
ルートがF(ファ)だったら、A♭(ラ♭)とC(ド)を重ねれば「Fm」というコードの完成です。
コード一覧
繰り返しになりますが、メジャーとマイナーの三和音はさまざまなコードの基本です。
そんな、音楽を続けるうえで欠かせない基本のコードを一覧にしました。
メジャーとマイナーそれぞれの三和音を載せたので、楽器練習や読譜のときに役立ててください。
メジャー・トライアド | マイナー・トライアド | ||
コードネーム | 基本和音 | コードネーム | 基本和音 |
C | Cm | ||
D♭(C#) | C#m(D♭m) | ||
D | Dm | ||
E♭(D#) | D#m(E♭m) | ||
E | Em | ||
F | Fm | ||
G♭(F#) | F#m(G♭m) | ||
G | Gm | ||
A♭(G#) | G#m(A♭m) | ||
A | Am | ||
B♭(A#) | B♭m(A#m) | ||
B | Bm |