なのに、上手さはそこそこでも、みんな観客を惹きつける歌唱をするのがスゴイよね。
ただでさえ美男美女で演技も上手なのに、さらに歌も上手いなんて。
今回は、そんな歌うまのハリウッドセレブたちを紹介します。
ミュージカルどんと来いチーム
ハリウッドで活躍する俳優の中には、舞台やミュージカルの出身者はもちろん、そうでなくても高い歌唱力を持つ人が少なくありません。
まずは、役として演技する中で「え?この人こんなに歌うまだったの?!」と、観客を驚かせたみなさんから。
歌うまに驚いた5人の男性ハリウッドスター
ユアン・マクレガー
ユアン・マクレガーといえば、いまやスター・ウォーズのオビ=ワン役から監督業まで活動の幅を広げ、年とともに魅力が増す大物俳優。
器用な彼は歌も上手で、『ベルベット・ゴールドマイン』では全裸のロック歌手、『エマ』ではグウィネス・パルトローとデュエットを務めました。
しかし、代表的なのはやはり『ムーラン・ルージュ』と、最近では実写版『美女と野獣』でしょう。
ヒュー・ジャックマン
『グレイテスト・ショーマン』や『レ・ミゼラブル』など、ミュージカル映画の主役にも引っ張りだこの人気者ヒュー・ジャックマン。
舞台やミュージカルの経験を積んできた彼だからこそ、ハリウッドからの信頼も厚いのです。
ミュージカルのページでも紹介した『ハッピー・フィート』では、主人公の父メンフィスとしてエルヴィス・プレスリーのモノマネ(↓02:44~)も披露。
タロン・エガートン
『キングスマン』シリーズでブレイクしたタロン・エガートンが、歌うまだと判明したのは、『SING/シング』で演じたゴリラのジョニー役でした。
その後エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』でも、見事本人になりきり、全編で吹き替えなしの歌を披露。
ジョニーとして歌ったのも『I'm Still Standing』だったので、エルトンとの深い縁を感じます。
ブラッドリー・クーパー
『アリー/スター誕生』でレディー・ガガと共演したことで、一気に歌うまのイメージが定着したブラッドリー・クーパー。
あの歌唱力は1年にわたって猛特訓した成果というけれど、もともとの才能が開花したのではないでしょうか。
しかも、ガガやマーク・ロンソンに加わって劇中の楽曲製作まで手掛けたというから、ただの男前じゃないことは確か。
エディ・レッドメイン
イギリス出身のエディ・レッドメインといえば、いまや『ファンタスティック・ビースト』シリーズのニュート・スキャマンダーのイメージが強いでしょう。
しかし、過去にはシェークスピアなどの舞台でも活躍していて、実はトニー賞も受賞している歌うま俳優。
『レ・ミゼラブル』マリウス役は、彼が大ブレイクするきっかけのひとつとなりました。
歌うまに驚いた5人の女性ハリウッドスター
グウィネス・パルトロー
『デュエット』の歌唱シーンで、あのヒューイ・ルイスを上回る実力を見せて以来、世間に歌うまのイメージが定着したグウィネス・パルトロー。
『カントリー・ストロング』や人気ドラマ『glee/グリー』といった他の作品でも、彼女の歌を観ることができます。
ブライアン・アダムスやコールドプレイのクリスなど、元カレや元ダンナがミュージシャンなのも興味深いところ。
ケイト・ウィンスレット
『タイタニック』で世界的ブレイクを果たし、その後もアカデミー賞の常連となる演技力を見せるケイト・ウィンスレットには、実は歌の才能も。
2001年公開のアニメ映画『クリスマス・キャロル』で、ベル役の声優を担当した彼女は歌唱も披露しました。
主題歌『What If』はサントラの枠を超えシングルカットされ、当時イギリスやアイルランドで大ヒットを記録しています。
アン・ハサウェイ
『プリティ・プリンセス』や『プラダを着た悪魔』など、アン・ハサウェイといえばそれまでキュートなイメージでしたが、『レ・ミゼラブル』の娼婦ファンティーヌ役で一転。
髪を短く切り落とし大幅な減量をした役作り、加えて何より見事な歌唱力を披露し、ただの美人女優ではないことを証明しました。
その甲斐あって、本作でアカデミー助演女優賞を受賞しています。
アナ・ケンドリック
子役の登竜門『アニー』でデビューしたアナ・ケンドリック。
12歳の頃には、史上2番目の若さでトニー賞候補にも選ばれたという、ミュージカル界きっての実力者です。
代表作は何といっても『ピッチ・パーフェクト』シリーズですが、ほかにも『イントゥ・ザ・ウッズ』やアニメ『トロールズ』など、人気ミュージカル映画に多数出演しています。
マリリン・モンロー
マリリン・モンローというと、セクシーアイコンのイメージが強いかもしれませんが、彼女の歌はぜひチェックするべきです。
プップビドゥでお馴染みの『I Wanna Be Loved By You(お熱いのがお好き)』をはじめ、『River of No Return(帰らざる河)』や『Diamonds Are A Girls Best Friend(ダイヤが一番)』など、名曲は数知れず。
テクニック的な上手さよりも表現力や個性、何より存在感がハンパなく、目も耳も心も奪われます。
ミュージシャン活動もしてるぜチーム
舞台や映画といった本来の土俵を超えて、本格的にミュージシャンとしても活動している歌うま俳優は少なくありません。
ここからは、映画のサウンドトラックではない楽曲をリリースしている、音楽ガチ勢たちをご紹介します。
CDデビューしている5人の男性ハリウッドスター
ライアン・ゴズリング
『ラ・ラ・ランド』でジャズ・ピアノを弾いていたライアン・ゴズリングですが、素顔の彼も2007年にシングルを配信。
また、友人とインディーズ・ロック・バンド「Dead Man’s Bones(デッド・マンズ・ボーンズ)」を結成して、2009年にアルバムをリリースしています。
ちなみに、バンドで彼は「ベイビー・グース」と名乗り、ボーカル/ピアノ/ギター/ベース/チェロの担当です。
ロバート・ダウニー・Jr.
『アベンジャーズ』や『シャーロック・ホームズ』など、ヒーロー役が多いロバート・ダウニー・Jr.は、子供の頃から作詞作曲をするほど大の音楽好き。
04年に大手レコード会社からアルバム・デビューした際も、10曲中8曲を自身で書き、イエスの曲を本人とカバーするという熱の入れようでした。
しかし残念ながら、レビューも売り上げも残念な結果に終わっています。
ジェイミー・フォックス
元々はコメディアンとしてデビューしたジェイミー・フォックスも、優れた音楽的才能の持ち主です。
子供の頃からクラシック・ピアノを学び、大学の奨学金を受けていたほどで、その特技はレイ・チャールズを演じた『Ray/レイ』にも生かされています。
作曲やプロデュースもこなす彼は、過去に5枚のアルバムを発表していて、『Blame It』という曲で2009年にグラミー賞も獲得しているから、他とはレベチ。
ジョニー・デップ
レジェンド俳優ジョニー・デップのキャリアは、元々ミュージシャンから始まりました。
10代の頃ギタリストをしていたバンドで、商業的に成功していましたが、そのバンド活動のために移住したLAで俳優デビューすることに。
人気俳優になって以降も、オアシスやローリング・ストーンズのレコーディングに参加したり、自身のレーベルを立ち上げたり、バンドを組んでワールドツアーに出たりしています。
ケヴィン・ベーコン
小さい頃からよく兄マイケルと一緒にギターを弾いていてという、ケヴィン・ベーコンが1995年に兄弟で正式に結成したのが、「ベーコン・ブラザーズ」。
これまでに7枚のスタジオ・アルバムをリリースし、アメリカやヨーロッパ、日本などでツアーも行っています。
『フットルース』や『インビジブル』などで俳優として見せる演技力と同じように、ミュージシャンのときの彼の音楽性もハイレベル。
CDデビューしている5人の女性ハリウッドスター
スカーレット・ヨハンソン
スカーレット・ヨハンソンといえば、『ロスト・イン・トランスレーション』の演技力や『LUCY/ルーシー』のアクションなど、作品の規模やジャンルを問わず結果を残す売れっ子女優。
そんな彼女は、『アベンジャーズ』シリーズに出演するより前の2008年、トム・ウェイツのカバー・アルバムをリリース。
評価はイマイチでしたが、のちに『SING/シング』でヤマアラシのアッシュ役を演じて、見事に汚名を返上しました。
ヘイリー・スタインフェルド
『ピッチ・パーフェクト2』のエミリー役でブレイクしたヘイリー・スタインフェルドは、2015年に超ポジティブなメッセージソング『Love Myself』でCDデビュー。
MV再生回数はなんと、3.2憶回を超えています。
その後『バンブルビー』でも、主演のみならず主題歌も担当して話題になっていて、これからますます目が離せません。
ブリー・ラーソン
『ルーム』でアカデミー賞獲得、最近では念願だったワイスピへの出演も果たした、ブリー・ラーソンも、実は11歳の頃から先にミュージシャンとして芸能活動を始めていました。
マライアを見出した大物プロデューサー、トミー・モトーラの目に留まり、2005年にはアルバムも出しましたが鳴かず飛ばず。
でも本人はやる気がありそうなので、今後の展開に期待です。
マヤ・ホーク
トップモデルとしてだけでなく、人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』のロビン役で女優としても大注目のマヤ・ホーク。
ミュージシャンとしても有望で、デビュー・アルバムはノラ・ジョーンズを手掛けたジェシー・ハリスが全面協力し、ノラも参加してます。
イーサン・ホークとユマ・サーマンの娘に生まれた彼女ですが、早くも2世の枠を超え、多方面に才能を見せています。
ニコール・キッドマン
『ムーラン・ルージュ』や、『ハッピー・フィート』をはじめとする作品で観られるニコール・キッドマンの歌は、つたないながらも嫌味のないキュートさが魅力。
過去には、ロビー・ウィリアムズとのデュエット曲『Somethin' Stupid』を発売して、イギリスでチャート1位を獲得したことも。
ただし、本人は「私は歌手ではないし、歌は演技の一部。役になりきらないと歌えない」と、いたって謙虚です。
彼らだって、才能だけじゃなく血のにじむような努力をして今の地位があるわけだし。