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天才ミュージシャン&名曲

伝説のアルバムを生んだキャロル・キングの人生つづれおり

2020年10月20日

キャロル・キング

Tom Fitzsimmons/Kennedy Library Foundation on Official Website of Carole King→https://www.caroleking.com/

 

さくらだくん
さくらだくん
YouTubeにUPされてるカバー曲の中でも『You've Got A Friend』ってすごいたくさんあるけど、あれって元々だれの曲?
ソメイP
ソメイP
あれはキャロル・キングの曲だよ。
彼女の曲は他にも名曲ぞろいだから、昔からたくさんカバーされてるよね。

 

 

キャロル・キングができるまで

キャロル・キングといえば、女性シンガー・ソングライターのレジェンド中のレジェンド。

彼女が生んだ名曲の数々は、昔から音楽史に燦然さんぜんと輝き続けています。

そんな彼女の人生を覗いてみましょう。

 

 

幼少期から学生時代

キャロル・キング(Carole King / Carol Joan Klein)は1942年2月9日、ニューヨークのブルックリンに住むユダヤ人の両親の元に生まれました。

幼いころから音楽が好きで4歳のときにピアノを習い始めましたが、当時からすでに絶対音感があったのだとか。

しかも言語と数学の能力も高く、幼稚園から2年生に飛び級した賢い子どもだったようです。

さすがユダヤ系。

 

そして高校時代、彼女が最初にお付き合いしたボーイフレンドというのが、『カレンダー・ガール』『恋の片道切符』で知られるニール・セダカ

その影響もあってか、キャロルも作曲やバンド活動を始め、本名のキャロル・クラインではなくキャロル・キングと名乗るようになります。

 

 

タイトルそのまんまのこの曲がニール・セダカがキャロルのことを歌っているのは、あまりにも有名な話↓↓↓

 

 

最強タッグ結成

その後大学に進学したキャロルは、人生を変える2人の男性と知り合います。

のちに彼女の1人目の夫となるジェリー・ゴフィンと、サイモン&ガーファンクルとして成功する前のポール・サイモンです。

 

作曲ができても作詞が苦手だったキャロルと、逆に作詞はうまいが作曲がイマイチだったゴフィンは、ソングライターのチームを結成。

友人のサイモンにデモテープ作りを教わり、ゴフィンと共作した曲をデモに入れて、レコード会社に売り込んでいました。

 

その甲斐あって、キャロルは1958年にABCパラマウント・レコードから『The Right Girl』でソロシンガーとしてデビュー。

その後、ほかのレーベルからもシングルを3枚をリリースしましたが、残念ながらどれもヒットには至らず。

 

一方、プライベートでは第一子妊娠をきっかけに1959年8月ゴフィンと結婚

夫婦そろって大学を中退して、日中は仕事をし夜は一緒に曲作りをする、という生活を送りました。

 

 

↓↓↓『Oh!Carol』のアンサーソングとしてゴフィンが作詞。ただの替え歌で草。

 

 

アルドン・ミュージック

そんな中、キャロルとゴフィンは音楽出版社アルドン・ミュージックの設立者のひとり、ドン・カーシュナーと出会い、プロの作曲家チームとしてのキャリアをスタートさせました。

2人の他にも、アルドンにはニール・セダカ&ハワード・グリーンフィールドや、バリー・マン&シンシア・ウェイルといった、10代後半から20代前半の優秀な若手ライターが所属。

ヒットを連発していました。

 

60年代に入ると、キャロル&ゴフィンのコンビも次々とヒット作を世に送り出します。

黒人女性ヴォーカルグループ、シレルズ『Will You Love Me Tomorrow』、娘のベビー・シッターをしていたリトル・エヴァに歌わせた『ロコ・モーション』アレサ・フランクリン『ナチュラル・ウーマン』をはじめ、この時代に2人が書いたヒット曲は音楽史に残る傑作ぞろい。

今でもカバーされ続けているのはご存知の通りです。

 

 

ソメイP
ソメイP
日本人には馴染なじみが薄いですが、音楽出版社というのはシンガーやミュージシャンにヒット間違いなしの曲があると売り込む会社のこと。
ドン・カーシュナーは業界きってのヒットメイカーで、「黄金の耳を持つ男」と言われてたそうな。

 

 

 

ゴフィンとの別れ

公私ともに連れ添ったゴフィンとの別れを機に、キャロルの人生は大きく変化します。

 

 

シティ時代

その前から破綻していたゴフィンとの結婚生活でしたが、1968年には正式に離婚が成立。

からの、

すぐさまベーシストのチャールズ・ラーキーと再婚。

女ってスゴい…。

 

そしてロスアンジェルスに移住し、ラーキーとギタリストのダニー・コーチマーと共に3人組バンド「シティ」を結成。

デビュー作にして最後のアルバムとなる『Now That Everything's Been Said(夢語り)』をリリースしましたが、不発に終わりバンドは解散することになりました。

 

しかし、キャロルはその後1970年に再びソロとして『Writer(ライター)』というアルバムをリリース。

シンガー・ソングライター・ブームをけん引することになるのです。

 

 

つづれおり

再デビューを果たした彼女が1971年に発表した2枚目のアルバムこそ、空前の世界的大ヒットとなる『Tapestry(つづれおり)』

そう、あの一家に一枚の神盤です。

 

ビルボード15週連続1位、その後も302週連続で100位以内にランクインするロングセラーとなったこのモンスターアルバムは、その後も現在まで世界中でおよそ2,500万枚を売り上げています。

グラミーでも4部門制覇し、この作品のおかげで彼女は、女性シンガー・ソングライターの第一人者として不動の地位を得ました。

 

 

 

いまだにカバーさえるこの多い『空が落ちてくる』を2004~2006年の「リビングルーム・ツアー」バージョンで↓↓↓

 

 

その後のキャロル

つづれおりの大ヒット後も、『Music(ミュージック)』『Fantasy(ファンタジー)』など順調に作品を発表。

その地位は確固たるものに。

 

そして、1990年にはソングライターとしてゴフィンとともにロックの殿堂入り。

2004年には同じく2人で、グラミーの特別功労賞理事会賞を受賞。

2012年には、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムで、2,486番目の星の獲得者になりました。

Carole on Hollywood's Walk of Fame

Photo by Elissa Kline on Official Website of Carole King

 

さくらだくん
さくらだくん
2021年には今度はパフォーマーとして、フー・ファイターズやティナ・ターナーとともにロックの殿堂入りを果たしたね。

 

 

 

キャロル・キングまめ知識

穏やかな曲調や声質から、本人も素朴そぼくな人なのかと思いきや、私生活はけっこうめてます。。

映画やミュージカルになるくらい、アップダウンの激しい人生なんですよね。

 

 

キャロルと4人の夫

キャロルはこれまでに、4回の結婚と離婚を経験しています。

経験豊富とは、彼女のような人生を言うんでしょうね。

だからこそ良い曲が書けるんでしょうね。

ということにしときましょうね。。

  1. ジェリー・ゴフィン(1959~1968年)
  2. チャールズ・ラーキー(1970~1976年)
  3. リック・エヴァーズ(1977~1978年)
  4. リック・ソレンセン(1982~1987年)

 

ちなみに、長年よき共演を見せてくれるジェームス・テイラーとは、肉食キャロルいわく「恋愛関係は1度もなく、ずっと友人関係が続いている」とのことです。

James and Carole

Photo by Elissa Kline on Official Website of Carole King

 

 

ゴフィンとの間にもうけた長女ルイーズも、ミュージシャン。おかんと曲作りについて語ってます↓↓↓

 

 

映画化&ミュージカル化

成功だけでなく不遇の時代も味わっている彼女の生き様は、実にドラマチック。

 

1996年には、そんな彼女の半生が映画化されました。

「グレイス・オブ・マイ・ハート」は職業作曲家だった主人公が、紆余曲折うよきょくせつを経てシンガー・ソングライターとして成功するまでの話。

1958~1971年までのキャロルの半生もとにしています。

製作総指揮には、あのマーティン・スコセッシの名前も。

 

また、同作は2013年に「ビューティフル」という名前でミュージカル化され、トニー賞でミュージカル主演女優賞とミュージカル音響デザイン賞を受賞しています。

 

 

 

最後に、盟友ジェームス・テイラーとの共演であの名曲を↓↓↓

 

ソメイP
ソメイP
ちなみに日本人アーティストへの楽曲提供もしていて、デビュー当時の五輪真弓や元JUDY AND MARYのYUKIがソロデビューしたときの制作に関わったそう。
さくらだくん
さくらだくん
なんと贅沢な!うらやますぃぃ!!

 

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