知らなかった映画を観るきっかけにもなったよ。
当時は、ポップカルチャーの全盛期。
ファッションや音楽チャートなんかを見ても、全体的にキラキラした印象の時代だよね。
前回ご紹介した70年代の映画音楽はこちら↓↓↓ 70年代の人気映画を彩る名曲たちをご紹介します。映画の善し悪しを決定づける要因のひとつが音楽です。良い映画には名曲がつきもの。そのため、昔から音楽ファンには映画に詳しい人が多いのもうなづけますね。 続きを見る
名曲だらけ!知らないと恥ずかしい鉄板の映画音楽~70年代編~
音楽が心に残る映画:80年代前半(1980~1984年)公開作品
80年代も、後世に語り継がれるヒット映画が豊作でした。
それもそのはず。
スティーブン・スピルバーグや、ジョージ・ルーカスといった、巨匠たちの全盛期だったんですから。
ブルース・ブラザース(1980年公開)
ミュージカルにコメディ、アクション、サスペンス、ヒューマン…とにかくいろんな要素が詰まっているてんこ盛り映画です。
伝説のテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」から誕生した、黒人音楽を愛する白人2人組「ブルース・ブラザース」が主人公。
JBやレイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、ジョン・リー・フッカーなど、大物ミュージシャンたちが多数出演していることでも知られています。
1998年には、続編『ブルース・ブラザース2000』も公開されました。
あらすじ
黒いスーツにサングラス、帽子とネクタイ…全身黒づくめのジェイクとエルウッド。
二人は幼いころから一緒に育った兄弟分でした。
そんな二人が出会った孤児院が、税金が払えずに消滅の危機に。
コンサートを開いて金を集めようとする二人でしたが、彼らの前には次々とトラブルが立ちはだかるのでした…。
Everybody Needs Somebody to Love / The Blues Brothers
オリジナルは、ソロモン・バークが’64年に発売した曲です。
横にデカいジョン・ベルーシと、縦にデカいダン・エイクロイドのバランスが絶妙。
レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年公開)
ハリソン・フォード演じる考古学者、インディ・ジョーンズのシリーズ第1作目。
S・スピルバーグとG・ルーカス、天才2人が記念すべき初タッグを組んだ娯楽大作です。
ワクワクする設定とハラハラする展開、ドキドキの世界観、魅力的なキャラクター…どれをとっても心拍数上昇が止まりません(笑)。
さらにこれまた天才、ジョン・ウィリアムズ師匠が、観客を主人公とともに旅する冒険者のような気持ちにさせて、作品をこれでもかと盛り上げています。
あらすじ
インディ・ジョーンズは、高名な考古学者。
彼は大学で教鞭をとる傍ら、世界中を飛び回って冒険する優秀なトレジャーハンターでもありました。
ある日、彼のもとに軍情報部から「ユダヤの秘宝、聖櫃(アーク)を入手してほしい」という依頼が舞い込みます。
旧約聖書の十戒が刻まれた石板が収められたその箱は、神秘の力を宿すのだとか。
アークを手に入れるため奔走するジョーンズですが、ナチスドイツと争奪戦を余儀なくされて…。
The Raiders March / John Williams
「ジョン・ウィリアムズばっかりじゃん」と思ったそこのアナタ!
その通り!
かといって、推しだとか贔屓しているとか、そういうことではありません。
人類史上こんなにたくさんの名曲を残せる天才は、2人といないのだから仕方なし。
E.T. (1982年公開)
地球に取り残された地球外生命体(E.T.)と、ごく普通の少年の友情を描いたSFファンタジー。
S・スピルバーグ監督が両親の離婚後に空想していたという、架空の友人が元ネタというから、ほっこりした作風に仕上がったのも頷けます。
約1,000万ドルというなかなかの低予算だったようですが、公開してみたら全米だけでもおよそ3億ドルの大ヒットとなり、当時の興行収入の最高記録を更新しました。
日本でも社会現象になるほどの人気で、「映画史上最高傑作」と評価する人も多い作品です。
あらすじ
地球の植物探査のため、森の奥に降り立った宇宙人たち。
しかし、人間たちに追跡されたため、あえなく調査を断念することに。
宇宙船が急いで空へと戻っていく一方で、ある宇宙人がひとり取り残されてしまいます。
その森の近くに住む少年エリオットは、裏庭でその宇宙人にばったり遭遇。
彼に「E.T.」と名付け、かくまうことを決意します。
兄妹たちとともにE.T.と過ごす不思議な生活をしていたのもつかの間、彼らのほかにもE.T.の存在を知る大人たちがいたのです…。
E.T. Flying Theme / John Williams
この場面でこの曲は完璧すぎでしょ。
ぜひ音量でっかくして聴いてください。何度見ても泣けますから。
映画の名シーンと一緒にどうぞ。
音楽が心に残る映画:80年代後半(1985~1989年)公開作品
つづいて80年代後半の名画・名曲をご紹介。
音楽ファンのみならず、おしゃれ感度の高い皆さんにとってもファッションやインテリアなど、多くの見どころが。
ポップカルチャー全盛期と呼ばれる時代背景が感じられるでしょう。
バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年公開)
R・ゼメキス監督による大人気SFアドベンチャー。
これが3部作の1本目で、Part1から2・Part2から3へとストーリーが繋がっているので、順番に全部観るのがオススメです。
ちなみに、主人公の高校生を演じたマイケル・J・フォックスは、Part1撮影当時24歳で、Part3の頃はなんと30歳でした!
ドク役のクリストファー・ロイドもハマリ役。
あらすじ
マーティ・マクフライは、ミュージシャンを夢見る平凡な高校生。
ある日、歳の離れた親友、ドクことブラウン博士が愛車のデロリアンを改造して作ったタイムマシンの実験を手伝っていたところ、誤って1955年にタイムスリップしてしまいます。
30年前のドクに会って助けを求めますが、その途中で若き日の母親がマーティを好きになってしまい、このままでは自分が生まれないことに。
果たして、マーティは両親の仲をとりもって、無事に未来に帰ることができるのでしょうか…。
Suite From "Back to the Future" / Alan Silvestri
ヒューイ・ルイスのボーカル主題歌の方も良いんですが、ここはぜひアラン・シルヴェストリ氏の優れた楽曲を、本人の指揮で。
映画の名場面を思い起こしてくれますね。
トップガン(1987年公開)
長年の時を経て公開された続編『トップガン マーヴェリック』のヒットも、記憶に新しいところでしょう。
監督はリドリー・スコットの弟トニー・スコット。
アメリカ海軍が全面協力したというだけあって、空戦シーンは今みても迫力満点ですが、それだけでなく、恋愛や青春映画の要素もほどよく入った王道エンタメです。
バックに流れるケニー・ロギンスやベルリンの曲が、映像にさらなるリズム感を持たせていています。
あらすじ
舞台はカリフォルニア州の海軍航空基地にある、パイロット訓練学校。
主人公マーヴェリックたちは、通称「トップガン」と呼ばれるその学校の新入生。
F-14トムキャットを操る世界最高のパイロットを目指して、毎日厳しい訓練に明け暮れていました。
女性教官との恋やライバルとの争い、親友の死など、さまざまな経験により成長するマーヴェリック。
そして迎えた卒業式の日。
緊急事態が発生し、ライバルのアイスマンらとともに、突如実戦に向かったマーヴェリックでしたが…。
Danger Zone / Kenny Loggins
いつ聴いても胸アツになる神曲!
この映画はほかにも名曲ぞろいで、こんなに捨て曲のないサントラも珍しいので、ぜひ一家に一枚!!
ニュー・シネマ・パラダイス
これも映画史に残る不朽の名作で、今なお世界中の映画ファンから支持されるイタリア映画です。
第62回アカデミー賞では、外国語映画賞を受賞。
感動的な音楽をバックに、少年と年老いた映写技師が映画を介して心を通わせていく様子が描かれています。
観ている大人たちに幼いころの夢を思い出させるような、ノスタルジックな映像も魅力。
あらすじ
ある日、サルバトーレのもとに1通の訃報が。
亡くなったのは、故郷であるシチリアの小さな村で映写技師をしていたアルフレードという老人です。
サルバトーレの脳裏に、「トト」と呼ばれた少年時代や、村で唯一の娯楽施設だった映画館「パラダイス座」の思い出がよみがえります。
その映写室で、世代を超えた友情が芽生えたトトとアルフレード。
その後アルフレードの助言によりローマに移り住んだサルバトーレは、映画監督として成功することができました。
葬儀のため30年ぶりに故郷を訪れた彼に、アルフレードの形見として渡されたものは…。
Childhood and Manhood / Renaud Capuçon
映画史に残る泣きのメロディーです。
作曲者は、イタリアを代表する世界的な映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネ。
フランス人バイオリニスト、ルノー・カピュソンの演奏でどうぞ。
80年代は
『フラッシュダンス』
『ゴーストバスターズ』
『ネバーエンディング・ストーリー』
といった、映画と同タイトルの主題歌も名曲が多くて、当時のヒットチャートを賑わせてたよ。
映画と同タイトル曲といえば、コレも80年代の鉄板↓↓↓ 誰もが知るスタンダード『Stand By Me(スタンド・バイ・ミー)』。ベン・E・キングの代表曲としても、80年代に大ヒットした青春映画としても、長年愛され続ける傑作です。そんな史上屈指の名曲を改めて振り返ってみました。 続きを見る
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