というのも、新しい音楽は日々生まれ続けているから。
1つジャンルが誕生したらそこからまた新たな音楽が、って増え続ける一方なんだよね。
数もそうだけど、ジャンルって境目もよくわからなくって。
でもメインとなるジャンルの一般的な分け方はあるから、代表する人気アーティストを聴いて感覚をつかむのがおすすめだよ。
音楽ジャンルの定義
先に言っておくと、音楽のジャンル分けはあいまいでとても難しいものです。
リズムや使われている楽器、歌詞のメッセージ性やパフォーマンスの仕方に至るまで、ジャンルに影響する要素はさまざま。
しかも、演奏する人や聴く人によって解釈が違うこともざらにあるので、簡単に決定づけることができないのです。
タワーレコードやHMVといった大手CDショップでも、もちろんジャンル別にCDが分かれて陳列されていますが、これはショップ側が独自に決めているもの。
レコード会社側の意図と異なることも、珍しくありません。
つまり、音楽のジャンルはアーティスト側であっても聴く側であっても、はたまた売る側であっても、「言ったもん勝ち」的なあいまいなものなのです。
ここからは、そんな定義があいまいなクラシック以外の音楽ジャンルについて、ざっくりと解説。
さらに、その音楽ジャンルを代表する人気アーティストも一緒に挙げておくので、新たなジャンルに挑戦するときの参考にしてもらえたらと思います。
白人系6ジャンル
人種的な分けるなんてそもそもどうなのよ?って話ではありますが、歴史と音楽は切り離せないもの。
そういうバックグラウンドがあるという意味で、差別的な意味合いではない「白人系」ジャンルからどうぞ。
ポピュラー
最もあいまいで、とにかく広~いくくりにされがちな、ポピュラーミュージック。雑なときには、「クラシック以外の現代音楽はすべてポップスだ」なんて言われるほど。
そのため、派生するジャンルも数えきれません。
代表する人気アーティスト:マイケル・ジャクソン
ロック
昔のブルースが基になっている音楽。基本は8ビートの3コードという曲調で、サウンドの要はエレキギター。
ここからオルタナやパンク、プログレなど書ききれないほど多くのジャンルへ派生しています。
代表する人気アーティスト:エルヴィス・プレスリー
ヘヴィ・メタル
前述のロックンロールより、ギターの歪みと低音が強いのが特徴。
重い四つ打ちに乗せたテクニカルなフレーズ、縦ノリが強調されているのも要素のひとつ。歌詞やファッションは黒め。
代表する人気アーティスト:メタリカ
パンク
「不良」や「チンピラ」を意味する名前のとおり、パンクは誕生した当初、反体制や政治的メッセージ色の強い音楽でした。
パワーコードや縦ノリが特徴。メロコアやハードコアに派生しています。
代表する人気アーティスト:セックス・ピストルズ
カントリー/フォーク
ヨーロッパの伝統的な民謡やケルト音楽、ゴスペルなどの影響を受けて、20世紀初頭のアメリカ南部で生まれたカントリー。
ほぼ同じルーツでも、より政治的メッセージ性が強いのがフォーク。
代表する人気アーティスト:テイラー・スウィフト
ハウス/テクノ
どちらもクラブで流れる電子音楽ですが、ハウスは四つ打ちリズムの上に同じメロディーラインを繰り返すのが特徴。
一方のテクノは、リズムやコード進行など理論をまったく無視してOKの、何でもアリの音楽。
代表する人気アーティスト:エイフェックス・ツイン
黒人系6ジャンル
わたくしソメイがむかし英会話を習っていたとき、白人の先生相手に
「ブラック・ミュージックが好き」
と言うと、どの人も一様に口をそろえて
「ん~その言い方はあんまり良くないな。要するにモータウンでしょ?」
と言っていました。
モータウン限定の話じゃないと説明したのですが、それでもそう言えば伝わるそうですw
ジャズ/フュージョン
ジャズは、2拍・4拍のオフビートにブルーノートと呼ばれる音階を使っているのが特徴。
フュージョンはそのジャズに、ロックや電子音楽を融合させたものです。
代表する人気アーティスト:マイルス・デイビス
ブルース
ブルースはさまざまな音楽のルーツになっていて、アフリカン・アメリカン(黒人)の霊歌やワークソングから生まれたとされています。
孤独や悲しみを表現する曲が多く、ギターと歌が要です。
代表する人気アーティスト:B.B.キング
ファンク
16ビートのリズムに繰り返されるフレーズと、チャカポコしたギターや目立ったベースラインが特徴。
ヒップホップやアシッドジャズをはじめ、そのあと誕生したさまざまなジャンルに影響しています。
代表する人気アーティスト:ジェームス・ブラウン
R&B/ソウル
R&B(リズム&ブルースの略)はブルースやゴスペルから派生した音楽で、そう呼ばれるようになったのは1940年代。
そして、そのR&Bとゴスペルが融合したのが1960年代に生まれたソウルです。
代表する人気アーティスト:レイ・チャールズ
ディスコ
ソウルやファンクを基にしたダンス音楽で、四つ打ちビートにファンキーなベースラインや印象的なパーカッションが絡むのが特徴。
‘77年公開の映画「サタデーナイト・フィーバー」のイメージが強い人も多いかも。
代表する人気アーティスト:アース・ウィンド・アンド・ファイアー
ヒップホップ/ラップ
ヒップホップというのは実はダンスやアート、ファッションなどの文化の総称で、ラップはそのヒップホップの一要素。
打ち込み系トラックのリズムに合わせて、セリフのように韻を踏むのがラップです。
代表する人気アーティスト:カニエ・ウェスト
ワールド系6ジャンル
ここからは、いわゆる白人系とも黒人系とも一緒にくくりづらい、その他のジャンルを紹介します。
レゲエ
ジャマイカ発祥のポピュラー音楽で、2拍・4拍にアクセントを置くリズムと、トランペットやトロンボーンなどのブラス楽器が入るのが特徴。
薬物や宗教、格差社会など歌詞のメッセージ性が強いです。
代表する人気アーティスト:ボブ・マーリー
スカ
カリブ海のカリプソやアメリカのR&Bの影響を受け、1950年代に生まれたジャマイカの音楽で、レゲエのルーツ。
こちらも2拍・4拍のアクセントが印象的で、今でも世界中のアーティストに取り入れられています。
代表する人気アーティスト:プリンス・バスター
ラテン
ラテン音楽とは、中南米とカリブ海地域の音楽の総称。
この中にカリブ系のサルサやブラジル系のサンバ、アルゼンチン系のタンゴなどをはじめとするさまざまな音楽が含まれます。
代表する人気アーティスト:ジプシー・キングス
アフリカ
アフリカ音楽の中にもさまざまなジャンルが存在していますが、ジャンベやカリンバに代表される打楽器が印象的。
近年では「アフロビート」と呼ばれる、ファンク・ジャズの要素を含んだおしゃれサウンドが主流です。
代表する人気アーティスト:フェラ・クティ
韓国
もはや日本人にも馴染み深い存在になったK-Pop。
歌もダンスも、パフォーマンスレベルが同じアジア人とは思えないほど高く、それがウケて日本でも次々に新たなグループがデビューしています。
代表する人気アーティスト:BTS
日本
演歌から歌謡曲、アニソンからボカロに至るまで、実にバラエティに富んでいる日本の音楽シーン。
最近では、若い世代や外国人を中心に80年代アイドルや昭和歌謡のリバイバルブームが訪れていますが、入門編としては筒美京平さんの作品あたりから入るのがオススメです。
あなたは、誰が日本の音楽を代表するアーティストだと思いますか?