音楽の専門家でなくても、聴く人が自然と気になってるポイントだね。
歌唱力とは?歌が上手いって?歌の上手さを決める5大要素
一流のボーカリストになるためには、まず最低限の歌唱力が必要になるのは言うまでもありません。
「歌唱力が高い」「歌が上手い」というのは、歌に関わるいろいろな要素のクオリティが高いということ。
何か1つだけ高いスキルを持っていても、歌唱力があるとは言われません。
では、歌唱力とはいったい何を基準に判断されるものなのでしょうか?
①ピッチ(音程)
ふだん音楽をまったく聴かない人からしても、ピッチ(音程)の良し悪しは最も気になるポイントです。
メロディラインが正確に取れていれば取れているほど、歌唱力が高い人だといえます。
逆に、いわゆる「音痴」の人はメロディラインを正確に取ることができません。
そして、どんなに優れた楽曲やアレンジも、肝心のボーカルの音程が正確でなければすべて台無し。
音感を鍛えましょう。
「絶対音感」は幼少期からの訓練が必要ですが、「相対音感」なら大人になってからでも鍛えることが可能です。
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のど音痴?みみ音痴?音痴を改善するタイプ別トレーニング法
音痴をコンプレックスに思う人も少なくありませんが、音痴には先天性と後天性の2種類があって、ほとんどの人は後天性。しかもどちらの場合も治すことが可能です。タイプに合ったトレーニングで、音痴を改善しましょう。
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②レンジ(音域)
どんな高さの音でも難なく出せているかどうかも、聴く人にとって気になるポイントです。
しかし、最近では男性ボーカルもかなりの高音域を使う傾向にあるので、カラオケで苦戦する人が少なくありません。
今後は男女ともに、ますますレンジ(音域)の広さがボーカリストに求められるでしょう。
ただし、覚えておきたいのは「音域が広い=高音が出せる」ではないということ。
レンジとは、その人の最低音から最高音までの幅の広さを表します。
高音だけでなく、低音域が求められる曲でも無理なく対応できるように練習して、広いレンジを手に入れましょう。
③発声・声量
発声の良さは、ピッチの良さやレンジの広さにもつながります。
よく言われる「腹式呼吸」は、喉に負担をかけずに長時間歌い続けるためにも必要な発声方法。
いくら喉が強い人であっても、歌声を喉で支えるのには限界があります。
腹式呼吸の練習は、ボーカリストなら避けては通れません。
また、声量があることだけが歌の上手さではないのですが、声が大きくて迫力があると、それだけで目立つし説得力があります。
これは歌に限らず、ふだんの話し声でも同じことが言えますよね。
「大きな声が出せるけど抑えている」と、「そもそも大きな声が出せない」は違います。
ステージ環境や曲調に合わせて、声量をコントロールできるようにしておきましょう。
④リズム
正しい発声でピッチも正確、レンジも広い、なのになんとなく歌がおもしろくない…そんな人はリズム感に欠けるのかもしれません。
ジャンルを問わず、どんな曲にも適切なリズムがあります。
歌の中にリズムが感じられることも、歌唱力の高さが判断される大切なポイントです。
今日から歌の練習をするときには、体全体でリズムを取るくせをつけましょう。
前述の3つの要素に比べて気付きづらいポイントなのですが、リズムを意識するだけで歌がぐっとレベルアップしますよ。
⑤テクニック
上記4つの要素は、ある程度のレベルの人なら近所のスナックにもいます。
更なる高みを目指すボーカリストにとっては、歌唱力の高さというとテクニックのことを指すのではないでしょうか?
抑揚やビブラート、ファルセット、シャウト、こぶし、フェイク…曲中におけるボーカルの腕の見せ所ともいえますよね。
どのテクニックもひとつひとつ練習が必要になりますが、おすすめの練習方法はなんといっても「完コピ」。
まずは憧れのアーティストの歌をしつこく聴き込んで、どういうテクニックを駆使しているのか研究しましょう。
そして次に、それを同じように歌えるまでコピーします。
少しの狂いもなく再現できるようになる頃には、テクニックが自分のものになって、他の曲でも使えるようになっているはずです。
おいらも上手い人を完コピするぞ!