グループや”feat.”スタイルではなく、アーティスト同士が同列にクレジットされた洋楽の中から、厳選して紹介するね。
男×男のデュエット
日本のスナックでは男女デュエットが定番ですが(笑)、世界には男男や女女の組み合わせの名曲も多数存在します。
しかも、ビッグネームがタッグを組むパターンが多いので、彼らのいつもとは違った一面が見られるのも魅力。
まずは、男性同士の名曲からご紹介しましょう。
ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー / Ebony and Ivory
リリースされた1982年当時も、人気者同士のタッグが話題になりました。
全米でも全英でも、日本の洋楽チャートでも1位を獲得。
黒人と白人をピアノの黒鍵と白鍵になぞらえて、人間同士も人種を超えた美しいハーモニーを奏でよう、というメッセージが込められています。
クイーン&デヴィッド・ボウイ / Under Pressure
イギリス音楽界の歴史に残る2組のコラボ。
全英では首位でしたが、なぜか全米では29位という結果でした。
クイーンがレコーティングしていたスタジオを、デヴィッドが訪ねた際、ジャムセッションして出来上がった曲なのだとか。
ちなみに、’92年のフレディ追悼コンサートでは、ユーリズミックスのアニー・レノックスが代役を務めています。
フィリップ・ベイリー&フィル・コリンズ / Easy lover
E,W&Fのフィリップとジェネシスのフィルによる、80sを代表するキラー・チューン。
意外なことにこの曲は、ビルボードHot100で首位をとっておらず、最高位2位止まりでした。
ちなみに、そのときの1位はフォーリナー『I Want to Know What Love Is』…1位と2位逆じゃないの?!と思っているのは、きっと私だけではないはず。
記録より記憶に残る名曲です。
そんな名曲を含むフィリップのソロ・アルバム↓↓↓
エド・シーラン&エルトン・ジョン / Merry Christmas
売れっ子エドの初クリスマス・ソングは、10年以上の付き合いだという友人、エルトンとの共作でした。
エルトンといえば、その昔キキ・ディーと組んだ曲をヒットさせたし、全編デュエットのアルバムを出すほどのコラボ名人。
対するエドも、ジャスティン・ビーバーやテイラー・スウィフトなど、たくさんの大物たちとの楽曲を残しています。
売り上げは、2人が設立している基金へ送られるそうなので、チャリティーとして要ポチ↓↓↓
女×女のデュエット
男性の次は、女性同士のデュエットです。
ハモったりユニゾン(同じ音を奏でること)になったり、掛け合いになったり…1人ではできない歌い方がデュエット・ソングの醍醐味。
バーブラ・ストライサンド&ドナ・サマー / No More Tears (Enough is Enough)
ドナ作品でお馴染み、ジョルジオ・モロダーのプロデュースだけあって、スローから急上昇する激アツ曲。
2人の歌唱力が生かされています。
バーブラが所属するカサブランカと、ドナが所属するコロンビアという、2つのレコード会社からリリースされ、合わせて200万枚のセールスを記録。
実は両者には、コーラスアレンジなどにわずかな違いがあるようです。
ユーリズミックス&アレサ・フランクリン / Sisters Are Doin`It For Themselves
ユーリズミックスがそもそもデュオだという話は置いておいて、そんな彼らが作った曲をアレサが一緒に歌った曲。
当初はティナ・ターナーとのコラボを予定していたそうで、そっちも聴いてみたかったですね。
全米18位・全英9位、グラミー(最優秀R&Bパフォーマンス)もノミネート止まり、と記録的にはイマイチだったのは、実に残念。
もっと評価されて欲しい名作です。
ブランディ&モニカ / The Boy is Mine
マイケル・ジャクソン&ポール・マッカートニーによる、‘82年『The Girl Is Mine』に着想を得て作られた、’98年の大ヒット曲です。
当時の若き2大巨頭、つまりライバルだったブランディとモニカによる、まさかのタッグ。
ボーイフレンドを奪い合う歌詞ですが、実際の2人もいまだに犬猿の仲です。
とはいえ、楽曲自体はR&B界に残る傑作として、今もサンプリングなどに数多く使われています。
マライア・キャリー&ホイットニー・ヒューストン / When You Believe
全盛期を迎えていたマライアと、人気に少し陰りの見えた女王ホイットニーが、満を持して手を組んだデュエット・バラード。
当時1番のヒットメーカーだった、ベビーフェイスがプロデュースしました。
しかも、ドリーム・ワークス社のアニメ映画『プリンス・オブ・エジプト』の主題歌。
そんな鉄壁の布陣でリリースされたものの、セールス的には全米15位と、期待外れな結果に。
男×女のデュエット
最後はお待ちかね、男女ボーカルのデュエット。
付き合ってるように見えるコンビから、身内ユニットまで、組み合わせはさまざま。
夜の街で聞こえるのとは、ひと味もふた味も違った歌声に酔いしれてください。
ダイアナ・ロス&ライオネル・リッチー / Endless Love
同名映画のサントラからシングル・カットされた曲でしたが、ふたを開ければ映画そっちのけで、ビルボードHot100で9週連続1位。
ダイアナにとってもライオネルにとっても、1番のヒット曲となりました。
終わらない愛を歌ったこの曲は、星の数ほどあるラブソングの中でも定番中の定番。
マライア・キャリー&ルーサー・ヴァンドロスver.など、幾度となくカバーもされています。
ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ / Up Where We Belong
リチャード・ギア主演の青春映画の主題歌として、アカデミー賞やゴールデングローブ賞を受賞した名曲。
映画も主題歌も、『愛と青春の旅立ち』という邦題の方で記憶している人も少なくないでしょう。
歌詞が映画とリンクしていて、もがき苦しみながらも、あきらめずに人生を歩む主人公の心情が表現されています。
全米だけでなく、カナダやオーストラリアなど、世界中でヒットしました。
ナタリー・コール&ナット・キング・コール / Unforgettable
時空を超えた親子デュエット。
亡き父ナットKが残したスタンダード・ナンバーの歌声に合わせて、大人になった娘のナタリーがオーバーダブ(重ね録り)でコラボを果たしたという、背景も感動的な1曲です。
ジャズ界にもデュエットの名盤は多いのですが、その中でもひときわ輝きを放っています。
‘92年のグラミーでは、主要4部門のうち新人賞以外の3部門を独占しました。
飽きの来ない傑作↓↓↓ジャズに興味のない人にもオススメ。
マイケル・ジャクソン&ジャネット・ジャクソン / Scream
愛を歌う男女デュエットが多い中、こちらは兄妹、しかもともにトップ・スターというレアケース。
なので、歌詞は淡い恋心とは真逆で、「Stop pressurin' me(プレッシャーをかけないでくれ)」と繰り返しています。
マイケルとジャネットがそう言うと、なんつーか、切実…。
700万ドルかけたというMVは、当時の最先端技術で作られていて、よく見ると日本の古いアニメもちらほら登場します。
レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー / Shallow
2人が主演した映画『アリー スター誕生』の劇中歌で、アカデミー賞・ゴールデングローブ賞・グラミー賞など33個もの賞を受賞。
iTunesの世界チャートでは154日連続1位という、史上2番目の長期記録に。
映画自体は、1人の女の子がスターになるというベタな話ですが、ガガ様は好演でした。
一方のブラッドリーも、この曲のヒットによって、数多いる歌うま俳優の中で1歩前に出た感があります。
他の曲もよき。世界中でソッコー1,000万枚以上も売り上げたという、大人気サントラ↓↓↓
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